【自律神経失調症】自律神経とストレスの関係

ストレス

慢性的な疲労感、イライラ、不安感、めまい、動悸…。

もしかしたら、それは自律神経の乱れからくるサインかもしれません。
現代社会において、ストレスは自律神経失調症の大きな要因の一つ。
つらい症状に悩まされ、日常生活に支障をきたしている方も多いのではないでしょうか。

自律神経失調症とストレスの関係性について分かりやすく解説します。
そして、自律神経の鍛え方もお伝えします。

自律神経失調症のメカニズムを理解することで、ご自身に合った効果的な鍛える方法を見つけることができます。
今回の内容を参考に、自律神経を整え、心身ともに健康な状態を目指しましょう。

自律神経とは

自律神経

自律神経はよく聞いても、神経のどの部分になるかを理解していきましょう。

神経の中心部は脳・脊髄で、この2つを中枢神経と言います。
脳・脊髄から枝分かれして全身に散らばり、身体の末端まで届くのが末梢神経です。
全身に散らばる末梢神経の一つが自律神経です。

自律神経は、活動時に働く交感神経と、休むときに働く副交感神経の2つからなります。

自律神経とはAT車

AT車 自律神経

自律神経は、呼吸や消化、体温調節など、生命維持に不可欠な機能を自動で適切な状態にコントロールしています。

自律神経のイメージはAT車です。
スピードに合った適切なギアに自動調整してくれますよね。
便利な反面、自分でギア調整が出来ません。

交感神経は活動時に優位になるのでアクセルの役割
副交感神経は休憩時に優位になるのでブレーキの役割。

自律神経はAT車で、アクセル=交感神経、ブレーキ=副交感神経。
これだけ覚えれば自律神経はほぼ理解したとも言えます。

自律神経が自動調整する機能

自律神経の機能 交感神経 副交感神経

自律神経は状況に応じて身体を適切な状態にしてくれます。

例えば、これからスポーツをするとしましょう。
活動なので交感神経優位の状態。
細胞に酸素を届けるために心拍数上昇して血液を多く送り出します。
血管もギュッと縮んで血液の流れを速くします。
血管は縮んで血液の流れは速くなるため血圧は上昇します。
筋肉力が入って活動状態になります。
動いた時の体温上昇を抑えるため汗で熱を逃します。
栄養吸収の腸活動のエネルギーも、身体を動かす事に回すため抑えられます。

AT車がアクセル踏むと自動的にギアチェンジするのと同様に、運動時は自律神経が身体を活動しやすい状況に自動的に調整してくれます。

交感神経と副交感神経はシーソー

自律神経 交感神経 副交感神経

交感神経と副交感神経はシーソーに乗っている状態に例えられます。
両方が優位になることはありません。

交感神経が働く時は、副交感神経はおとなしい。
副交感神経が働く時は、交感神経はおとなしい。

この様に自律神経は自動的にバランスを適切に調整してくれています。

ストレス

ストレス

ストレスは生活していく上で必要なものです。
問題はストレスの量です。

適切なストレスは健康にしてくれます。
過剰なストレスが健康を害するのです。

しかし、ストレスが極端に低いのも問題です。
ストレスのおかげで、身体的・心理的にも成長していきます。

ストレスにも色々ありますが、身体的ストレスと心理的ストレスに絞って説明します。

身体的ストレス

身体的ストレス身体にかかる負荷です。

例えば、歩くだけでも体重のストレス(負荷)がかかります。
そのストレスに対応するだけの、筋肉・骨・心肺機能が形成されます。

病気で長期入院等になると一気に体力が落ちますよね。
身体は常に省エネ生活を心がけているからです。

歩かないなら、対応する筋肉・骨・心肺機能は必要無いと脳が判断します。
筋肉・骨・心肺機能の維持もエネルギーが必要です。
ストレスが無いなら対応する骨・筋肉・心肺機能勿体無いですよね。

この様にな身体的ストレスをかけ続ける事は必要なのです。

心理的ストレス

心理的ストレスとは、下記があります。
・人間関係
・環境の変化
・挫折・失敗経験
・事件・事故・災害等体験
・仕事の量や質
・社会的立場等

子供は我慢する心理的ストレスを通して、人間性が形成されていきます。
大人でも、仕事のストレスが適切なら乗り越える事で成長が出来ます。

子供の時に我慢する経験が無い。
簡単な仕事しか任せてもらえない。
この様に心理的ストレスが無いと成長出来ませんよね。

ストレス過剰で自律神経失調症になる

ストレス

自律神経失調症とはストレスが許容量を超え自律神経のバランスが崩れた状態です。
自律神経を乱すストレスは心理的ストレスだけでなく、身体的ストレスも含まれます。
身体の痛みから自律神経が乱れることも多いです。

許容量を超えたストレスを抱えると、常に交感神経優位となり副交感神経の働きが抑制されます。
その結果、自律神経のバランスが崩れ、様々な身体的・精神的な不調が現れます。

小さなストレスを継続的に受ける場合も、巨大なストレスを1回だけ受けてもストレスの許容量は越える可能性があります。

小さなストレスとは仕事のストレス等の1日だけでは自律神経が乱れないもの。
巨大なストレスとは事件・事故等の1回の出来事で自律神経が乱れるものを言います。

ストレスの許容量は大きくできる

ストレス 許容量

ストレスの許容量は広げることが可能です。
簡単に言えば自律神経もトレーニング出来ます

普段、運動しない人は筋肉が落ちて、必要最低限の筋肉しかありません。
それが、運動を始めると筋肉が刺激(ストレス)されて運動に応じた筋肉がつきます。

自律神経も同じです。
普段、自律神経を使わなければ、自律神経の機能は低下しています。
自律神経に刺激(ストレス)を与える事で、刺激に応じて自律神経の機能も上昇します。
つまり、ストレスの許容量が大きくなります。

ストレスの許容量が大きくなれば、当然自律神経失調症の症状も落ち着いてきます。

自律神経の鍛え方

自律神経

自律神経の鍛え方とは図のシーソーの様に上下を入れ替える事です。

例えば、運動不足ならウォーキングから始めてみましょう。
交感神経が刺激されていきます。

エアコンの効いた部屋にいるなら外に出てみましょう。
体温調節機能も自律神経の役目です。

活動的な人瞑想等で副交感神経を優位にしてみる。

この様に違う刺激を入れて自律神経のシーソーを動かすことが自律神経の鍛え方です。

自律神経とストレスのまとめ

自律神経失調症の予防には、ストレスの許容量を広げる事です。

ストレス許容量を広げるには、許容可能な量のストレスを自分に与えていきましょう。
現代は便利になったおかげで、低ストレスの生活が出来ます。
筋肉量は働かせないと低下するのと同じで、自律神経も働かせないと機能が低下します。

色々なストレスを与えることで、サボっていた自律神経の機能も目覚めていきます。
普段から、適度なストレスを与える事で自律神経を鍛えていきましょう。

ただし、鍛えるつもりで過剰なストレスを与えると乱れてしまうので自分の許容量は見極めて下さいね。

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