歪みは気にしなくて大丈夫

身体の歪みは気にしなくて大丈夫です。

ただし、
痛み等の症状がある人の身体は歪んでいます。

おいおい、早速前言撤回か？

と思われた方は、
最後まで読んでいただくと理由がスッキリします。

歪みを不安視し過ぎるその心が痛みを作り出す可能性があります。
それも解消されて、ダブルでスッキリさせて下さい。

「私の身体って歪んでます？」
と施術中に聞かれる事がたまにあります。

そりゃ歪んでるでしょ。

人の身体は歪んでいるのが普通です。
歪んでるのが悪い！
なんてのが間違いです。

そして、
歪み＝痛い
も間違いです。

例えば、背骨が横に曲がる側弯症があります。

うちに来院される側弯症の方は、背骨が真っ直ぐにならなくても痛みが無くなる。

なんて事は良くあります。

人の身体は適度に歪んでいるのが正常。
過度な歪みが問題なだけです。

そもそも、人の身体は左右対称では無いですから。

利き手ってありますか？
だいたい右ですよね？

右手と左手だったらどっちが強いですか？
だいたい右手ですよね？

右手と左手ではどっちに筋肉が多くついていますか？
そこから、右手と左手はどっちが重いですか？

筋肉が多くついてる右手ですよね？
重さのイメージがつかない人がムキムキの人とガリガリの人をイメージして下さいね。

こんな質問をすると捻くれたのが右利きだけど左の方が力強いねんけど。
とか、どうでもいい反論してくるんですよね。

誰かって言うと、僕です。

高校の時に右肘を手術して以来、左の方が強いんですよ。
まぁ、そんなしょうもないやつの事はほっといて。

右が重いなら、身体って右に倒れそうですよね？
なぜ、倒れないと思いますか？

その理由が身体の歪みです。

歪み無しの身体だと倒れてしまう。
だから、身体を歪めてバランスをとっているんです。

つまり、歪みのおかげでバランスが取れているんですよね。
今は手だけの話をしましたが、もちろん他にもたくさんありますよ。

身体はそんな前後左右アンバランスな集合体です。
それを、歪めてバランスを取ってくれています。

だるま落としがバラバラなのに、バランス取ってくれているのと同じです。
というと、だるま落としは真っ直ぐに出来ると言われてしまいますが…。

だるま落としは、前後左右均等の重さですからね。

そのバランスを取ってくれている歪みを真っ直ぐにして良いと思いますか？

真っ直ぐにしたら、右手の筋肉が落ちる。
もしくは、左手の筋肉がアップして左右均等になると思いますか？

なぜ、こんなにも身体の歪みを気にする人が増えたかと言うと、
テレビや整体師が言うようになったからですよね。

症状を歪みのせいにしたら、納得してくれやすいですから。

僕が最初に勤務した整骨院でも、症状は全て背骨の歪みが原因！
と言い切って、ボキボキ整体してました。

この様に、背骨や骨盤の歪みが根本原因みたいにいうところも多いですよね。
では、その根本原因の背骨や骨盤は何で歪んだんでしょうか？

根本原因の背骨や骨盤は理由なく歪むんですか？
何かしらの原因ありますよね？
根本原因が歪んだ原因ってなんでしょうか？

例えば、足の捻挫から足を引きずって歩いているうちに骨盤や背骨が歪んだなら？
根本原因は足ですよね？

他にも歪みの原因なんて様々あります。

一つに限定しているのは何故なんでしょうね？
その理由は患者さんが圧倒的に納得してくれるから。

だって、分かりやすいもん。

歪みとして言われるのが

骨盤の高さが違う
背骨が歪んでいる
足の長さが違う
肩の高さが違う

が多いと思います。

例えば、写真撮ったら肩の高さが違うのが気になる。
だから歪みを改善したい。

と、整体に通うのは良いと思います。

今は何の症状も無い。
でも、足の長さが違うため腰痛になりそうで不安。

こんな方には、歪みは気にするな！
と言いたいです。

腰痛＝歪み
では無いです。

その過度な不安が腰痛を作り出す可能性があります。
そんな事はないと思いますか？

例えば、子供が潜在的に学校に不安があると
学校に行こうとすると玄関で急に腹痛になる。
みたいなこと聞いたことありませんか？

極端な例ですが、この様に精神的なのも痛みの要因の一つです。

身体の歪みは、脳が身体のバランスを保つために作っています。

先ほどの右利きで右が重い人を例にしますね。
ほっておいたら右に倒れてしまいます。

そこで、筋肉を縮めて骨を引っ張り関節の遊びを小さくして固定する。
みたいな感じで脳から指令が出てバランスを取っています。

脳が身体を守っていますよね。

これだけでは、痛みは出ません。
そこから、色々な要因が＋されて痛みとなります。

例えば、

腰痛で検査をしたら、ヘルニアが見つかった。
この時、お医者さんは

ヘルニアが腰痛の原因です。
ひどければ手術しましょう。

と言われます。

でも、実験で腰痛が無い人にもヘルニアが同じ割合で見つかった。
みたいなのもあります。

これは、整骨院や整体院の先生なら多くが知っていると思います。

腰痛で整体院に行ったら、骨盤の歪みが見つかった。
これで、整体院の先生に言われるのが、骨盤の歪みが原因です。
歪みを施術しましょう。
と言われます。

でも、痛みの無い人でも歪みはあります。
同じと思ってしまうのは僕だけでしょうか？

そんなわけで、僕は歪みを気にしていません。
気にしているのは、身体がスムーズに動くかです。

スムーズに動くと言うことは、硬い筋肉が緩んでいる。
筋肉が緩んだなら、骨を変に引っ張らない。
骨を引っ張らないなら関節の遊びが出てくる。

歪みが出るのと反対ですよね。
つまり、身体がスムーズに動けば過度な歪みは解消されます。

解消されても、左右の筋肉量は変わらないですよね。
だから、適度な歪みになります。

施術を受けても、歪みは残ったままです。
過度な適度かの違いですね。

歪みが過度か適度かの判定は何かわかりますか？

僕も正確にはわかりませんが

動きがスムーズで痛みもなければ適度と考えても良いでしょ。
だって、症状も無いんだから。

冒頭の
身体の歪みは気にしなくてOK
ただし、
痛み等の症状がある人の身体は歪んでいます。

の意味が分かりましたよね。

ただ、言葉が足ラズでした。
申し訳ない！

「身体の適度な歪みは気にしなくてOK
ただし、
痛み等の症状がある人には過度な歪みがあります。」

適度が車のハンドルで言う「遊び」の部分ですね。
なんでも遊びは重要ですよ。

身体が歪んでいますと言われて不安になっているあなた！
何の症状も無ければ気にしないで下さいね。

整った人なんていませんから。
例え、整体で一時的に整っても少し歩けば歪んでバランス取ってます。

それは、適度な歪みですから。
気にし過ぎた不安や悩みで、痛みが出るかもしれませんからね。