腰痛の原因は脳にある!脳神経学視点から腰痛の原因を解説

腰痛原因にあります。
いきなりこう言われても、信用できないかと思います。

一般的に腰痛の原因は、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症等の色々と言われますよね。
でも、この様なレントゲン検査等で異常が無い腰痛がほとんど。
また、検査で腰痛の原因が見つかっとしても、それが本当の原因ではありません。
日本語としておかしいですが、その理由も説明していきます。

腰痛の原因は脳にあると言っても、バランス感覚三半規管運動を司どる小脳等、原因は様々です。
今回はこの様な、脳・神経学の視点から腰痛の原因を解説していきます。

どこに行っても改善しない腰痛でお悩みの方は、改善のキッカケになりますよ。

腰痛の原因は85%が不明

腰痛は日本人の大人90%が経験しているとも言います。
でも、腰痛85%は病院の検査では異常無しです。

腰痛は大きく下記2つに分かれます。
・特異的腰痛(15%)
・非特異的腰痛(85%)

特異的腰痛とはレントゲン・MRI等の画像診断や血液検査などで痛みの原因が特定出来るもの。
非特異的腰痛とは反対に病院の検査では原因がわからず腰に異常無しと言われるものです。

特異的腰痛の代表例に、腰椎椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症・脊柱側弯症等があります。
この様に病院の検査で原因がわかるものはたった15%です。

つまり、腰痛85%は病院の検査では異常無しと言われる非特異的腰痛なのです。

腰椎椎間板ヘルニアは腰痛の原因では無い

原因が特定出来る腰痛の代表例が腰椎椎間板ヘルニアです。
しかし、椎間板ヘルニア腰痛関係が無い1995年国際腰痛学会で発表されています

腰痛が無い人を集めてMRI検査をすると76%に椎間板ヘルニアを発見。
そして椎間板ヘルニアを含む椎間板の変性は85%
変性とは、椎間板が潰れて背骨と背骨の間が狭くなっている等です。

検査をすれば、腰痛が無い人でも10人に8人程度は椎間板ヘルニアと診断されます。
この結果からも、椎間板ヘルニアが腰痛の原因とは言えませんよね。

椎間板ヘルニアに限らず、脊柱管狭窄症・脊柱側弯症等でも痛みが無い方も多いです。

腰痛の原因と言われる身体の歪みは脳が作る

整体で多く言われる腰痛の原因は背骨や骨盤等の身体の歪み。
歪みは簡単に言えば、筋肉が緊張して縮んで骨を引っ張った結果です。

身体が歪んでいても腰痛が無い方も多いです。
と言うより、身体は全員が歪んでいるので腰痛の原因にはなりません。
詳細は「骨盤・背骨等の身体の歪みは気にしなくて大丈夫」をお読み下さい。

筋肉が伸び縮みするのはどこからの指令かわかりますよね?
からの筋肉を縮ませる指令が出ています。

つまり、身体の歪み脳が作っているのです。

腰痛の原因は脳の危険判断

脳の危険判断 腰痛

脳には身体の様々な情報が入ってきます。
ここでは、腰痛に関する情報だけとしておきます。

多数の情報から腰が危険か安全か判断を行います。
脳が危険と判断すれば、腰に痛みを出して休む様に知らせてくれます。
それでも休まないと、動けないくらいの激痛を出して強制的に休ませようとします。

脳に入る情報不正確だと正確な判断は出来ません
冒頭に書いた、三半規管や小脳が腰痛の原因はここの事になります。

三半規管が腰痛の原因?

三半規管

三半規管左右の耳の奥にありランス感覚の役割があります。
三半規管の情報が脳に送られてバランスを取る流れは下記です。

①三半規管の情報が脳に送られる。
②脳が身体の傾き具合を判断する。
③脳はバランスをとるように体幹や手足等に指令を出す。

身体のバランスはこの様にして保たれています。
もちろん、他からの情報もバランスを保つには重要ですよ。

三半規管 脳

しかし、三半規管が上手く働いていないと下記になります。

①脳には不正確なバランス情報が届く
②脳は傾いた姿勢が真っ直ぐと判断
③脳は傾いた姿勢でバランスを取るために筋肉を緊張させる

これが、骨盤・背骨等の身体の歪み原因となっていきます。

骨盤矯正で身体の歪みを整えても、三半規管の情報が不正確だとまた歪みますよね。
腰痛の原因が身体の歪みです。
と整体院は言いますが、その身体が歪んだ原因三半規管ですよね。

当院では、三半規管トレーニングで正確な情報が脳に届く様に調整していきます。

三半規管トレーニングの詳細は「側弯症に三半規管トレーニング」をお読み下さい。

腰痛の原因は小脳?

小脳

小脳(しょうのう)は図の様に大脳の下に位置します。
小さい脳と書きますが、役割は重要で大きく3つあります。

・筋緊張・姿勢の調節
・運動機能の調節
・頭部・眼球運動の調節

小脳が筋緊張・姿勢の調節してバランスを取っているおかげで、真っ直ぐ立ったり歩ける事が出来ます。

運動機能の調節は、腕を上げるだけでも多数の筋肉がスムーズに連携して働かなければいけません。
小脳には、この連携を取って様々な運動をなめらかに行う役割があります。

頭部・眼球運動の調節は、眼と頭が協調して動く様にする役割です。

この様に運動の調節を行う小脳の働きが悪いのも腰痛の原因となります。

腰痛の原因を検査する小脳テスト

小脳検査 神経学トレーニング

左右小脳の働きを検査してみましょう。

①左肘を曲げて手のひらをみぞおちぐらいにセット。
②右手を手のひら、甲と素早く回しながら左手を叩き10秒続けます。

手の左右を変えて行います。
どちらかやりやすい方があったと思います。
右手を回転させながら叩きにくければ、右小脳の働きが悪いとなります。

神経学トレーニング 小脳検査

次に足の小脳テストを行ってみましょう。
①立つ
②踵をつけた状態でつま先を上げ下ろして床をタップ

左右どちらかでやりにくい方の小脳の働きが悪いとなります。
右がやりにくいなら右小脳の働きが悪い

これは一つの目安なので、手と足の小脳検査が合わないこともあります。

ただ、この様な簡単な運動の連動が上手くできていなければ腰痛の原因となりそうですよね。

小脳に良い情報を入力して動きを改善

神経学トレーニング

小脳検査で左右どちらの働きがわかったら、次はこの検査が改善する情報を脳に入力していきます。
脳に入力と言うと難しく感じますが、簡単に言えば動かしたりストレッチをしたりと考えて下さい

ただ、全員に効果的な方法はありません。
全ての腰痛に有効なストレッチが無いのと同じです。
人により効果的な情報が違うため、あなたに会ったトレーニングを探していきます。

例えば、前述した三半規管トレーニングが有効な場合もあります。

三半規管トレーニング以外の簡単な方法をお伝えします。

上半身を痛く無い程度にグルッと前屈〜側屈〜後屈と回してみましょう。
痛く無い程度に回しても軽く痛みが出そうや、動かしにくい部分があると思います。
そのポジションをもう少し浅くして10秒程度待ってみましょう。

神経学トレーニング

待った後に再度回してみましょう。
痛みや動きが少しでも軽減していればOKです。

ここで小脳検査をもう一度行ってみましょう。
動きが悪かったのが少しでもスムーズになっていれば、この情報が小脳に働きに効果的と判断します。

毎日、朝昼晩と3回を目安に続けてみましょう。
必ず行う前後で小脳検査も行って下さいね。

身体の連携がスムーズになり腰痛が改善する可能性があります。

これが小脳が腰痛の原因の改善方法になります。

腰痛の原因の入力部分にアプローチ

神経学トレーニング

他の整体院等では、身体の歪みや硬くなった筋肉へのアプローチで腰痛改善を目指しています。
これは、脳の出力結果に対しての施術でしかありません。

当院は、三半規管や小脳等の脳への入力情報アプローチしていきます。

どちらが腰痛の原因に対しての施術だと思いますか?

他の整体院やストレッチ等のセルフケアで腰痛が改善しない方は、この様な脳神経学の視点から腰痛の原因を考えてみませんか?

新しい脳神経学の視点からあなたの腰痛を改善していきます。

今回の内容は神経学トレーニングのごく一部
あなたに合った神経学トレーニングを一緒に探していきましょう。
どこに行っても改善しない腰痛でお悩みの方はご連絡お待ちしています。

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