気象病・天気痛の原因と改善する考え方

天気痛 気象病

天気の変わり目に頭痛・めまい・ダルさ等の自律神経の乱れや、古傷がうずく!
これらは気象病・天気痛と呼ばれています。

気象病・天気痛は雨の時が多いです。
でも、晴れの時にも気象病・天気痛で悩む人はいます。

今回は
・気象病・天気痛の原因と考えられる気圧との関係
・気象病・天気痛を改善する考え方
・耳の奥にある内耳・三半規管と気象病・天気痛との関係

などを脳神経学の視点等からも解説していきます。

気象病・天気痛で悩まれている方は最後までお読み下さい。

天気痛・気象病の原因は気圧の変化

気象病・天気痛の原因は温度・湿度・気圧等の変化です。
特に気圧変化の影響が大きいと言われています。

気圧とは外から身体を押す空気の圧力です。
外からの気圧に対抗して身体は内から外に押し返しています。

気圧の変化とスナック菓子の袋

スナック菓子の袋が山の頂上ではパンパンに膨らむ。
と聞いた事はないですか?

これが気圧の変化の影響です。

山頂は平地に比べて気圧が低い。
つまり、外から袋を押し潰す力が弱い
袋の中から外に押す力は同じ。

相対的に中から外に押す力が強くなり袋は膨らんでいきます。

気象病・天気痛による気圧の変化実験

理科の実験で気圧を説明します。
難しかったらここは飛ばして下さい。

下図を見て下さい。

ビンの中に風船が入っています。
ビンの底はゴムで下に引っ張る事が出来ます。

風船が人の体と考えて下さい。

晴れの日は高気圧と言われますよね。
つまり、外から身体にかかる圧力は高い
そのため、風船は膨らみません。

雨の日は低気圧ですよね。
気圧を低くするために、ビンの底を引っ張っています。

ビン内の空気の量は同じでも体積が増えるため風船にかかる圧力は低くなります。
風船は高気圧の時と押し返す力は同じ
でも、外から圧力が弱いため膨らみます。

つまり、身体も低気圧の時は少し膨らんでいるのです。
例えば血管も気圧によって広がったり縮まったりします。

気圧の変化による身体の膨張率気象病・天気痛原因です。

天気痛 気象病 血管

天気痛・気象病で古傷が痛む理由

膝痛

気象病・天気痛で古傷に痛みが出る箇所は他の部分よりも硬くなっています。

手術された経験があれば手術跡が残っていますよね。
僕も右肘にあります。
手術跡は皮膚等の組織を縫い合わせたもので正常な組織より少し伸びにくい

手術していなくても、古傷部分は筋肉や関節・皮膚等が硬くなっています。
硬いと言っても日常では感じない程度

気圧の変化時には、正常な身体の部分と古傷部分には膨張率に差が出ます。
膨張率の差が脳に届き痛み等の症状が出ます。

脳の3つの働きと気象病・天気痛

脳には「入力」「解釈」「出力」の3つの働きがあります。

入力:身体の情報を神経を介して脳が受け取る
解釈:入力された情報から身体に安全or危険の判断をする
出力:危険判断すると痛み等を出して対策する様に知らせる

気象病・天気痛で古傷が痛む場合で考えてみましょう。
入力:他部位の引っ張られた情報の違いを脳が受け取る。
解釈:他部位との差を危険と判断。
出力:痛み等を出して知らせて対処するように知らせる。

気象病 天気痛

古傷の天気痛・気象病の改善の考え方

古傷の天気痛・気象病の改善には脳の過剰な不安を取り除く事が重要です。

そのために、古傷部分に合わせた運動療法やストレッチを行います。

例えば僕の場合では、肘の内側なので肘や腕の感覚を確かめながらの運動療法。
肘の感覚を確かめながら滑らかに回す等の運動療法。

この様にエクササイズを通して古傷部分の感覚を正確に脳に届けていきます。
漠然と動かすのではなく、古傷部分に動きが滑らかなのか等の意識を集中して行う事が重要。

気象病・天気痛改善時の脳の働き

入力:脳に正確な感覚を入力
解釈:過剰な不安が無くなり安全と判断
出力:安全なので気象病・天気痛の出力無し

ただし、すぐには効果は出にくいため、数ヶ月単位で行っていきましょう。

頭痛・めまい等の気象病・天気痛

頭痛 めまい

気象病・天気痛で多い頭痛・めまい・耳鳴り等の首から上の症状
これら首から上の血流が悪い可能性があります。

この場合は首のエクササイズが有効な可能性が高いです。

ただ動かすだけでは効果が薄いです。
色々と動かして、首のどの動きが悪いか探してみてください。

悪い動きを見つけたらその動きをゆっくり丁寧に繰り返す。
この様に、意識をしっかり首に向けて行ってみましょう。

気象病・天気痛の自律神経の乱れの原因は内耳

気象病天気痛 内耳

気象病・天気痛の原因は気圧の変化。
この気圧を感じるセンサーは耳の奥の内耳と言われる部分です。

内耳には三半規管等のバランス調整規管があります。
この三半規管に気圧センサーがある事が愛知医科大学で発見されています。

記事では半規管と書かれています。
半規管は三半規管の輪の1つの言い方です。
半規管が3つあるので三半規管と言います。
愛知医科大学の記事はこちら

三半規管

気圧変化を三半規管が脳に送る理由は身体を気圧環境に適応させるためです

内耳の三半規管で感じた気圧の変化は下記の順で自律神経に伝わります。
内耳(三半規管)→脳→自律神経

内耳から気圧の変化情報を脳が受け取ります。(入力)
脳が気圧変化情報を危険・不安と判断します。(解釈)
脳から自律神経が乱れる指令が送られます。(出力)

三半規管の気圧センサー機能が低下すると不正確な情報が伝わってしまいます。
その結果、気圧環境へ上手く適応が出来なくなります。

気象病・天気痛予防には三半規管センサーを鍛える

気象病・天気痛で悩まれる方は、三半規管センサー機能低下の可能性があります。

センサー機能低下すると、不正確情報が脳に入力されます。
不正確情報では、脳は正確な解釈や出力が出来ません。
自律神経に間違った出力を出して乱れさす可能性があります。

三半規管トレーニングでは、機能低下の半規管を探してリハビリしていきます。

三半規管トレーニングは気象病・天気痛だけでなく様々な症状に効果的です。

気象病・天気痛改善にはトレーニングを組み合わせる

には内耳情報、視覚情報、手足などの身体の動き情報等の様々な情報が集まります。

内耳から「気圧変化」の情報が入力されたとします。
しかし、身体情報は「変化なし」と情報ズレが生じる場合もあります。

脳は情報ズレを適切に解釈出来ず、耳鳴り、めまい等の自律神経症状の要因にもなります。

そのため、情報ズレを起こしている部分をトレーニングする必要があります。
情報ズレ箇所は1つだけではなく複数ある場合もあります。
その時は、首の運動療法や三半規管トレーニングで効果があるものを組み合わせて行うのも効果的です。

当院では気象病・天気痛に対して
整体+情報ズレを修正するトレーニング
を組み合わせて改善を目指していきます。

気象病・天気痛でお悩みの方はご連絡下さいね。

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