症例5 小学5年生 クラッシクバレエ
来院 2016年9月
症状 右有痛性外脛骨
4ヶ月前から、右の土踏まず上がズキーンと痛くなってきた。
小学1年生からクラッシクバレエを習い、週4日練習。
練習中の痛みはないが、帰宅後に痛み発生し入浴すると痛みが増悪する。
入浴後の痛みが強い時は、右足をつくことが出来ずケンケンで移動。
これまでに、足関節捻挫を繰り返している。
1ヶ月前に、整形外科で「有痛性外脛骨」と診断され湿布を処方。
2週間前から、自宅での痛みが増悪したため、母親に連れられ来院。
施術内容
立位からの膝の屈曲(しゃがむ)は70°で有痛性外脛骨が痛く限界であった。
足関節背屈力(つま先を上げる)・低屈力(つま先を下げる)ともに、左右比べると右が弱い。
関連する関節を調べると有痛性外脛骨に負担をかけている原因が、右膝・左股関節・であることがわかった。
したがって施術は。この点に重点をおいた。
基礎調整後に再度、膝屈曲すると90°まで可能。
右アキレス腱・右膝を調整して右膝を改善。
右肋骨と胸椎を調整し、左股関節を改善。
右低屈が左同様に力が入る。
週1~2回ペースで来院。
4回施術終了後には、立位から膝屈曲時の有痛性外脛骨の痛み消失。
5回~6回は、膝屈曲時の痛みが練習で戻るため、施術で痛みを消失させる。
右片足屈曲も可能であるが違和感があり。
7回目終了後には、片足屈曲時の違和感も消失し、練習後の痛みも消失。
考察
クラッシクバレエはつま先立ちの状態が多いため、足に負担が増加し有痛性外脛骨が発症した。
クラッシクバレエの特性上、関節可動域は広く柔らかいが、筋疲労による硬さを解除した。
小学生ながら感覚が鋭く、筋疲労による硬さ・改善も理解してくれた。
これからも、その感覚の鋭さを練習に活かしてほしい。
症例4 中学2年生 陸上
来院 2016年8月
症状 右有痛性外脛骨
1年前から、右内くるぶし下に痛みが発生。
小学生の時は水泳スクールに通っていたが、小学5年生で右膝がオスグッド病になり、休んでも改善しないので退会。
中学入学時には、オスグッド病の痛みが消失しており、陸上部に入部。
1年生の夏休みの練習量が多く、夏休み中に右足首から内くるぶし下に違和感が発生。
練習を続けていくと、練習は出来るが軽い痛みになる。
半年前から痛みが増悪し、みんなと同じ練習が出来なくなる。
整形外科で「有痛性外脛骨」と診断。
3ヶ月前から練習を休み、安静にしている。
最近では、歩行時にも有痛性外脛骨が痛む時がある。
安静にしても改善しないため母親に連れられて来院。
施術内容
立位からの膝の屈曲(しゃがむ)は可能であるが、100°で有痛性外脛骨と右膝に痛みがあった。
足関節背屈(つま先を上げる)を左右比べると右が力入りにくい。
関連する関節を調べると有痛性外脛骨に負担をかけている原因が、右中趾・左股関節・骨盤(右仙腸関節)であることがわかった。
したがって施術は。この3点に重点をおいた。
基礎調整後に再度、膝屈曲すると90°まで可能。
右中趾・左股関節・骨盤を調整。
さらに猫背気味であったので、腰椎伸展を改善させて骨盤を起こしやすくし上半身からの負担を軽減。
右背屈が左同様に力が入る。
週1~2回ペースで来院。
3回施術終了後には、立位からの膝の屈曲時の膝の痛み消失。
5回施術終了時は、膝屈曲での膝・足の痛みが消失。
片足屈伸では90°で有痛性外脛骨部に痛みがあり。
歩行時の痛みが消失しているため、少しずつ練習に復帰。
8回目終了後には、練習時の痛みは無いが、片足屈伸での痛みが残る。
11回終了時には、片足屈伸での有痛性外脛骨部の痛みも消失。
考察
初診時の両足屈伸で膝に痛みがあったため、小学生の時のオスグッド病が完治していなかった可能性がある。
1年前から有痛性外脛骨の痛みで、日常生活の歩行でも痛みが出るほど悪化していた。
古傷と言われる、過去の怪我をしっかりと完治させないと、痛みが戻ったりするため注意が必要である。
症例3 高校1年生 バレーボール
来院 2016年8月
症状 左有痛性外脛骨
3か月前から左土踏まずの上に、有痛性外脛骨の症状出現。
1か月前までは、痛みを我慢しながら練習を続けていたが、痛みが増悪し見学している。
3週間前に、整形外科で「有痛性外脛骨」と診断。
「扁平足気味」との診断もされる。
サポーターを着用し、痛みが消失するまで練習を休むようにと言われる。
特にジャンプする直前と、着地時に痛みが強い。
歩行時の痛みはないが、信号で走ったりすると違和感あり。
長い階段では、上り下りともに痛みあり。
中学では陸上部、高校になってからバレーボールを始める。
中学の時のクラブは練習が緩かったが、高校は厳しく疲れが違う。
練習を休んでいたが、痛みが改善しないため来院。
施術内容
立位からの膝屈曲(しゃがむ)は、膝70°で有痛性外脛骨が痛く下ろせない。
関連する関節を調べると有痛性外脛骨の原因が、右股関節と左小趾であった。
したがって、施術はこの2点の改善に重点をおいた。
基礎調整後に頚椎を調整し、右股関節の硬さを改善。
膝屈曲(しゃがむ)が、80°可能に改善。
左小趾、右アキレス腱、右肋骨を調整し、膝屈曲すると90°以上に改善。
3回目までは週2回ペースで来院。
3回終了時で、膝屈曲の痛みが消失したが、左片足屈曲では痛み残る。
練習を痛みが出たら休みながら再開。
4回目~5回目は週1回ペースで来院。
有痛性外脛骨部に負担がかかるが順調に改善し5回終了時には片足屈曲でも痛み消失。
6回目は2週間、7回目は1ヶ月と期間を空けたが、硬くなっている部分はあったが痛みは無し。
考察
中学では楽しく部活し、中学3年の夏以降は運動していなかったが、高校のクラブで急に練習が厳しくなったため、疲れが取れず有痛性外脛骨の症状へと繋がった。
3回目までは詰めて来院されたため、有痛性外脛骨の症状としては強かったが早期に練習復帰し改善できた。
症例2 小学5年生 サッカー
来院 2016年7月
症状 高所飛び下り捻挫からの右有痛性外脛骨
小学1年生からサッカーを始める。
練習は土日。
平日は週2日ほど、家の周りを15分ほど走る。
今までに、サッカーで右足首の軽い捻挫を繰り返す。
1ヶ月前に、学校で高い所から飛び降りた時に、右足首を捻挫。
1~2週間で右足首の痛みは消失したが、土踏まずの上が痛くなる。
2週間経っても、痛みが軽減せず整形外科を受診すると「有痛性外脛骨」と診断。
サポーターをしていたが改善せず、1年前に兄が通院していたため来院。
施術内容
右足関節が捻挫のため靭帯の緩みがあり、補正のため右足の関節(右ショパール関節・リスフラン関節)が硬くなって足を支えていた。
立位での膝屈曲(しゃがむ)は、痛みも違和感も無し。
右片足屈曲も可能であるが、下ろしてから上げるときに痛みがあった。
両足関節ともに低屈力(つま先を下に蹴る)が弱く疲れやすいため、有痛性外脛骨への負担が増している。
腰の回旋が硬く、仰臥位で両膝を立て左右に倒すと対側の肩がベッドから浮く。
有痛性外脛骨に関連する関節を検査すると原因は、骨盤(左上後腸骨棘)・右足関節であった。
したがって、施術はこの2点の改善に重点をおいた。
基礎調整後は、仰臥位で膝を左右に倒しても肩が付き、腰の回旋が改善。
右股関節の硬さが出たため、左仙腸関節を調整して骨盤を改善。
左右の足関節を調整。
両足関節の低屈力をみると、力が入るようになる。
右の片足屈曲が上げるときに違和感が少しある程度。
土日を挟んで3日後に2回目。
練習でダッシュすると、少し痛みがある。
2回施術後は、練習中の痛み消失。
2週間後の3回目には、最初の検査で右足関節の低屈力が弱くなっていたため、施術で改善して終了。
考察
有痛性外脛骨が捻挫の後に発症しやすいという、典型例である。
重症化する前に早期に来院されたため、3回と短期間で改善した。
サッカーでの捻挫でなく、高所からの飛び降りが小学生らしかった。
有痛性外脛骨でない、左足でも低屈力が弱っていたため、疲れやすく捻挫が多かったと考えられる。
これからは、しっかりと練習を頑張ってほしい。
症例1 中学生 女子 バスケットボール
来院 2016年6月
症状 左 有痛性外脛骨
小学5年生からバスケットボールを始める。
3ヶ月前から左足首が痛くなり、練習後にアイシングやシップを貼るが痛みが増悪する。
2ヶ月前から整骨院に週1回、電気・マッサージ施術を受けるが改善せず。
整骨院に通っている期間に足首だけでなく、内くるぶし下が痛くなる。
1ヶ月前に整形外科で、「有痛性外脛骨」と診断され、インソールを作ったが改善せず。
練習は休まず、有痛性外脛骨に痛みが出れば休憩。
特に、ジャンプした時、身体を切り返したときに痛みが強い。
徐々に練習を抜ける間隔が短くなってきた為、来院。
施術内容
立位での膝屈曲(しゃがむ)は可能であるが、有痛性外脛骨に痛みがあった。
左片足屈曲(しゃがむ)は、痛みが強く90°が限度であった。
有痛性外脛骨に関連する関節を検査すると原因は、左母趾、右骨盤(右仙腸関節)であった。
したがって、この2点の改善に重点をおいた。
基礎調整すると、膝屈曲の痛みが半減。
左母趾、左膝を調整すると右骨盤の硬さが少し改善。
肋骨と右足関節を調整し、右骨盤の硬さを改善。
膝屈曲では、痛み消失したが違和感が残る。
片足屈伸では、90°より深く曲げれる。
一週間後に2回目
初回施術日の翌日から、足が軽く痛く練習を抜ける回数が減少。
4回目終了後には、練習での痛みがほぼ消失しているが、片足屈曲時に上げる時の痛みが残る。
5回目は3週間空けたが、練習中の痛みも消失し、片足屈伸でも痛みなし。
考察
バスケットボールと、特に動き続ける競技のため足への負担が大きかった。
最初に足首が痛くなった時に、しっかりと施術が出来ていれば有痛性外脛骨の症状は出なかったはずである。
練習が激しいスポーツで数ヶ月間改善しなければ、他部位まで痛くなる可能性が高いため注意が必要である。
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