神経を伸ばす神経ストレッチの目的と役割

今回は神経にテンション(張り)をかけてストレッチする目的や効果を説明していきます。

一般的なストレッチは硬くなった筋肉を伸ばすことが目的。
神経ストレッチは働きが悪い神経に刺激を与えて正常化させる事が目的です。

一般的なストレッチ等のセルフケアで症状が改善しない方に知ってもらいたい考え方です。

肩こり・腰痛から自律神経症状までに共通します。
お悩みの方は是非、最後までお読み下さい。

神経を分類

中枢神経 末梢神経 脳 神経学 自律神経

神経ストレッチの前に神経の全体像のイメージを掴んでください。

神経は大きく中枢神経と末梢神経に分類されます。
中枢神経司令塔で、脊髄の2つ。

末梢神経は中枢神経の指令を筋肉等に伝えたり、体の情報を中枢神経に伝える役割があります。
脳から出る末梢神経を脳神経
脊髄から出る末梢神経を脊髄神経

末梢神経は役割ごとに体性神経自律神経に分かれます。

体性神経には
筋肉を動かす運動神経
感覚を脳に伝える感覚神経
と分かれていきます。

神経ストレッチでは、主に脊髄末梢神経がターゲットです。

神経の走行ルートに滞りがある

身体を動かすには設計図を作ります。
神経は設計図通りに動く様に脳の情報を筋肉に伝えます。

脳→筋肉
この一方通行では、設計図通り正確な動きが出来たか確認が出来ません。
そのため、こんな動きをしたという情報が脳に戻ってきます。
筋肉→脳

戻ってきた情報から修正の指令を出して、また情報が戻ってと循環しています。
脳⇄筋肉
この様にして、は双方向の情報をコントロールして身体を動しています。

この情報が脊髄または末梢神経のどこかで圧迫等があると滞ってしまいます。

神経ストレッチでも関節・筋肉を動かす

末梢神経ケーブル状で何重にも膜で包まれています。
身体で最も太く長い神経である坐骨神経鉛筆ぐらいの太さとも言われます。

神経が活動するためには、常に血液や酸素が送られている環境が必要です。
神経に圧迫等の滞りがある箇所では神経への血液・酸素供給も悪く神経が正常に働けません。

神経に滞りがある箇所を動かすため、神経にテンションをかけてストレッチします。
神経にストレッチをかけるには、神経が通る関節・筋肉を動かします。

神経にテンションをかけたり緩めたりを繰り返して動かしていきます。

そうすることで圧迫部分の神経の滑りが良くなっていきます。
神経ストレッチをする事で、神経の走行ルートを神経が数ミリ単位で動きます。

それにより神経の滞り問題も解消される可能性が高くなります。

神経の滞りを解消して血流を改善する。
これって一般的なストレッチ等の筋肉にする説明と同じですよね、
もちろん、これも大事ですが神経ストレッチではもっと重要な効果があります。

神経ストレッチの目的は刺激情報を脳に送ること

ボディマップ

神経ストレッチ最大の目的神経刺激情報脳に送る事です。

脳には身体のイメージ図(ボディマップ)があります。

詳細は過去ブログをお読み下さい。
脳内の身体の地図 (ボディマップ)と整体(ボディマッピング)の関係
ボディマッピングと脳の予測

ボディマップが正確とは、脳の設計図通りの動きを正確に出来る状態です。

ボディマップ

上図ではボディマップの右手がボヤけている状態です。

ボヤけていると、脳からの指令が不正確になります。
また右手の情報も不正確に脳に伝わります。

つまり、双方向の情報が不正確。
不正確情報だと脳は右手に問題が有り休ませる必要があると判断します。
そのために痛み等の症状を出して使いづらい状況を作ります。

神経ストレッチの目的は、問題のある神経を刺激することで脳に正確な情報を送る事です。

正確な情報が脳に届くことで、脳は正確な判断が出来ます。
正確な判断が出来るから症状を出す必要が無くなります。

ボヤけた右手で言えば、
①右手に問題を起こしている神経をストレッチで刺激
②神経刺激脳に伝わります。
③脳のボディマップが正確になる。
④正確になった事で脳が症状を出さなくる

これが神経ストレッチの本当の目的になります。

神経ストレッチの逆でテンションを抜く方法もある

神経ストレッチは神経を刺激する事で改善を目指します。
これは、神経の刺激が足りていない時に有効です。

逆に、神経刺激が過剰な場合もあります。
その時は神経を緩める事で症状が改善するケースもあります。

どちらが有効かは試して効果が出るかで判断しましょう。

神経ストレッチは刺激を入れる神経の数だけ色々な種類があります。
いくつか紹介するので動画を見て下さいね。

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