潜在意識・顕在意識と催眠療法(ヒプノセラピー)の関係

意識には潜在意識と顕在意識があります。

潜在意識=無意識(感性・感情等)
顕在意識=意識(理性・知性等)

今回は、潜在意識・顕在意識だけでなく、催眠療法(ヒプノセラピー)も絡めて説明していきます。

潜在意識と顕在意識の割合

潜在意識 顕在意識

潜在意識と顕在意識の割合は氷山の一角に例えられます。

文献にもより多少の誤差はありますが
潜在意識=90〜95%
顕在意識=5〜10%
と言われています。

この考えは心理学的な概念です。
脳の中に、潜在意識部分と顕在意識部分はありません。

潜在意識とは

潜在意識は、自覚することが出来ない意識、無意識とも言われます。
感情・直感、本能的な欲求などが含まれます。

潜在意識には、思考・感情・記憶・経験等の情報が蓄積されています。
蓄積されている情報は、過去の忘れている情報も含まれるため「記憶の貯蔵庫」と呼ばれることもあります。

人の意識は、無意識の潜在意識が90〜95%を占めています。
つまり、潜在意識で決定されていると言っても過言ではありません。

性格も過去の記憶・経験の潜在意識から作られます。
例えば、初対面で何となく苦手と感じる人います。
これは、忘れている過去の記憶・経験の潜在意識が無意識に働いているからです。

この様に、潜在意識は思考や行動に無意識に影響を与えています。

顕在意識とは

選択 顕在意識

顕在意識とは、自覚できる意識であり、意思決定や選択を行う心の領域を言います。

顕在意識は意識の中で5〜10%程度しかありません。
この5〜10%程度の中で理性・知性・論理的思考等を行なっています。

潜在意識は無自覚で直感的なのに対し、顕在意識は自覚して「意識的」「故意的」に行うものです。

顕在意識での思考・選択の例は下記になります。
・今日は映画を観よう
・仕事で良い結果を出したい
・昼食はラーメンよりもうどんにしよう

潜在意識と顕在意識の関係

潜在意識と顕在意識は密接に関係しています。

前述した顕在意識の選択例で説明します。
・昼食はラーメンよりもうどんにしよう

ここでは、「ラーメン」「うどん」の選択を意識的にうどんにしています。
顕在意識で「うどん」を選んでいますが、なぜ「うどん」なのでしょうか?
何となく、気分的に等の答えが返ってきそうですね。

その、何とく、気分的に等が潜在意識による思考なのです。

顕在意識 潜在意識

図を当てはめていきましょう。

顕在意識
・できごと=昼食
・どうしよう?=ラーメンorうどん
・意識決定=うどん
・行動=うどんを食べる

でも、どうしよう?から潜在意識に⬇︎伸びています。
ここで、
・この店のうどんが美味しかった
・うどんを食べたら良いプレゼンが出来た
等の記憶・体験が潜在意識で無意識に働きます。

その結果、潜在意識から顕在意識に⬆︎が出ます。
そうすると気分的に「うどん」にしようと顕在意識で決定するのです。

この様に顕在意識で選択したものでも、実は潜在意識の支配を受けていたりします。
つまり、顕在意識を変えるには潜在意識を変える必要があります。

潜在意識の書き換えには催眠療法(ヒプノセラピー)

顕在意識を変えるには、潜在意識を変える必要があると上述しました。
しかし、潜在意識は無自覚の意識なので、自分自身で変えようとするのは非常に難しい。

潜在意識を変えるのに有効なのが催眠療法(ヒプノセラピー)です。

催眠療法(ヒプノセラピー)では、催眠状態にしてから暗示をかけていきます。
暗示により潜在意識が変わっていきます

催眠状態とは、布団に入りまどろんでいる気持ち良い状態に似ています。
まどろんでいる時は起きようと思えば起きる事が出来ます。
でも、起きるより気持ち良くまどろみ続けたいですよね。
この時が潜在意識が優勢になった状態と言われています。

暗示とは、あなたの希望に沿った言葉がけです。
希望に沿った言葉がけなので拒否する事なく安心して潜在意識に届かせる事が出来ます。

気持ちの良い催眠状態時に、潜在意識に希望に沿った暗示が届くことで潜在意識を書き換える事が出来ます。

潜在意識が書き換わったサイン

潜在意識が書き換わると、色々な変化が起こります。
例えば下記の変化が現れると潜在意識が書き換わったサインです。
・人間関係
・思考
・興味

・行動
・感情等

潜在意識が書き換わることで、顕在意識の選択・決定も併せて変わります。
だからこそ、上記のような変化が現れるのです。

望まない暗示は潜在意識には届かない

催眠療法(ヒプノセラピー)を躊躇する理由の一つに
「望まない暗示を入れらる可能性がある」
と言われた事があります。

望まない暗示は潜在意識には入らないので安心して下さい。

催眠状態とは、気持ち良い状態と書きました。
この時に、望まない暗示を言われたら気持ち良さは無くなります。
つまり、催眠状態から覚めてしまうのです。

催眠状態から覚めると、顕在意識が優勢になり潜在意識には届きません。

催眠療法(ヒプノセラピー)は、あなたの希望に沿った暗示しか入らないので安心して下さいね。

潜在意識を自分で書き換える方法は習慣化

自分で潜在意識を書き換える方法はあります。

簡単に言えば、
「やりたいことを習慣化する」

僕で言えば、このHP作成です。
外注せずに文章は自分自身で作っています。
画像は有料サイトや外注を使うこともありますけど。

HP作成は、ハッキリ言って面倒くさい。
やり始める前は無理だと思ってました。
それが、続けていくと僕でも出来ると調子に乗ってきました。
最近では、同業者にも自分でやった方が良いよと言ったりもします。

最初は潜在意識・顕在意識でもHP作成は無理となっていました。
嫌々でも続けていくと潜在意識が出来ると書き換わっていきます。
習慣化すると、顕在意識でも口に出して同業者に勧める様になりました。

習慣化 変化

この方法が効果的と理解は出来ても難しいんでいすよね。
その理由は、習慣を書き換える作業だからです。

習慣とは、今までの積み重ね、つまり潜在意識です。
潜在意識は変化を嫌がります。
やった方が良いのは顕在意識では理解しても、最初はとても苦痛ですよね。
この苦痛は潜在意識が嫌がっているサインです。

でも、続けていたらだんだん苦痛と感じなくなってきます。
潜在意識が書き換わって嫌がらなくなったサインです。

新しい事を習慣化出来るまで続けて、潜在意識が書き換わっていくのを体験してみるのも面白いですよ。

顕在意識と整体・潜在意識と催眠療法

今回は、潜在意識と顕在意識について説明しました。
最後に整体師ならではの視点から考えてみます。

当院で催眠療法(ヒプノセラピー)をやり始めたきっかけは、心の問題が身体の症状を起こしていると考え出したからです。
心の問題が今回説明した潜在意識です。

整体の調整は、身体を触られていると顕在意識へアプローチ。
催眠療法(ヒプノセラピー)は潜在意識へアプローチ。
とも言えます。

もう少し深く言えば、整体を受けたから改善する!
と潜在意識が認識するから改善するのです。

そう考えると、整体は顕在意識か潜在意識の効果どちらなんでしょうね。
潜在意識と顕在意識の区分は明確に出来ず曖昧なグラデーション。
整体の効果は、顕在意識と潜在意識の両方から出ると考えています。

催眠療法(ヒプノセラピー)について詳しくはこちら

この記事に関する関連記事

大阪・高槻スポーツ整体 ぎの整体院