水泳肩を改善して日本選手権へ

4月13日から水泳の日本選手権が開催されていました。

世界選手権の選考会という事もあり、盛り上がっていましたね。

こんにちは。

高槻スポーツ整体　ぎの整体院の宜野座です。

水泳選手の怪我で多いのが、肩。

そのまんまの名前ですが、「水泳肩」。

スポーツ障害は、そのまんまの名前が多い。

「野球肩」「野球肘」「テニス肘」「ゴルフ肘」等。

そんな水泳肩に悩む大学生が2月に来院されました。

「自己ベストを、0.07秒更新して日本選手権に出場したい！」

水泳の大会は、順位では無く基準タイムが切れるか？

これで、出場出来るかが決まります。

0.07秒って、距離にしてどれぐらい？

聞くと、10cm程度だそうです。

最初に電話をかけてこられたのは、お父さん。

息子さんが大舞台に立てるかどうかなので、色々と探されたそうです。

今まで、同じような症状はいたのか？

水泳選手は多く施術したのか？

その水泳選手の実力は？

色々と質問を受けました。

お父さんの、基準を切る事が出来てご予約へ。

約3年前に中京大水泳部に出張施術へ。

前年に男子がインカレ総合優勝しており、連覇へ向けて！

という事で、インカレ直前にプール横のトレーニング室で施術。

肩が上がらない。

腰が痛い。

膝に違和感がある。

インカレ優勝を目指していれば、練習もハード。

当然、怪我も増えてきます。

インカレに向けた応援動画も一緒に見させてもらいました。

出場出来ない部員も一丸となっていることが伝わり、ジーンときました。

インカレの結果は、残念ながら総合2位。

優勝出来なくても、立派な成績でした。

水泳で肩を回し過ぎて痛むから、肩を直接施術。

これでは、改善するのは症状が軽い場合だけ。

これで改善するのであれば、当院に来られてないでしょう。

実際に、来院までに他院へ通われて改善していません。

水泳肩でも初期であれば肩だけの施術で改善する可能性はあります。

しかし、症状が強くなってくると肩だけの施術では間に合いません。

なぜなら、

痛みは肩に出ていても、原因は肩とは限らないから。

水泳肩を改善させるためには、肩以外も診る力が必要。

とりあえず痛い肩をマッサージするだけでは、キツイ水泳肩は改善しません。

筋肉は骨を介して全身繋がっています。

改善させるには、その繋がりを考えて施術する必要があります。

それを考えずに、

肩の動きが悪いから肩をマッサージする？

痛い肩をマッサージすると気持ち良いから？

これは改善させるためではなく、癒しです。

改善よりも気持ち良くリラックスしたいなら、肩のマッサージをオススメします。

例えば、

①右膝が悪くキック力が低下

②身体が真っ直ぐに保てない

③手で力強く水をかいてバランスを保つ

③が続くと、肩は疲労して痛みが出ます。

このとき、施術するポイントはどこですか？

①の膝ですよね。

このように、原因が別にあるところがほとんど。

痛む箇所と原因が同じなのは、そこをぶつけた等の直接的な衝撃を受けたときぐらい。

それ以外は、痛む部分に負担が集中していると考えて下さい。

上記をふまえて、今回のケースを考えてみましょう。

結論から言うと、水泳肩の原因は腰。

今は痛みはないですが、腰椎分離症になっていました。

腰椎分離症とは、腰の背骨の一部が折れている分離している状態。

繰り返しますが、腰椎分離症でも痛みは無い。

つまり自覚は無いが、腰が硬くなっていました。

自覚していない硬さを見つける事が出来るかが大事。

腰の動きの悪さから、肩への負担が増して水泳肩に繋がっていたのです。

このように書いても想像しにくいでしょう。

では、骨盤から腕の骨に付いてる、背中の広い筋肉があるって知っていますか？

名前はそのまんま、広背筋。

腰が硬くなれば、この筋肉が影響受けそうですよね？

なぜなら、骨盤から始まっているのですから。

この広背筋が硬くなれば、腕に付いてるため肩を回しづらくなります。

そのため、負担が増加して、水泳肩になっていたのです。

つまり、腰を改善させなければ肩も改善しません。

「木を見て森を見ず」

これは、施術にも当てはまります。

痛い箇所（木）だけを施術せずに、身体全体（森）の繋がりを意識する。

だからこそ、他院で改善出来なかった水泳肩も改善可能。

もちろん考え方だけでなく、それで改善できる技術力も必要です。

全身の繋がりを意識して施術すると、足の調整だけで肩の動きを改善出来ます。

動画は水泳肩と似た野球肩施術。

今回は、3回施術させてもらいました。

初回施術後に、練習すると肩が軽い！

これなら、自己ベスト更新できるかも。

最後は近畿予選直前に施術して万全の状態で挑む。

しかし、結果は更新出来ませんでした、

自己ベスト更新は難しい。

元々が最高のコンディション等で出したタイム。

そこをさらに更新するためには、もう少し必要だったのでしょう。

しかし、まだ来年もあるので、これから頑張って欲しいです。