オスグッドは小中学校のスポーツしている子供に多い膝下の痛みです。
僕が得意としているスポーツ障害の1つ。
YouTubeの再生回数が多いのもオスグッドの施術動画です。
整形外科や他の整体院で改善されず来院される子供も多い。
その様なオスグッドでもしっかり改善されています。
オスグッドの痛みが無くなって質問されるのが
「オスグッドの痛みは再発しますか?」
結論から言うと、再発の可能性は有ります。
ただし、予防して再発リスクを減らすことは可能。
今回はオスグッドの再発についてしっかり解説していきます。
オスグッドの原因は成長軟骨
最初にオスグッドと成長痛は完全に別です。
「骨が伸びている途中だから痛い!」といのも否定されています。
詳しくは「オスグッドと成長痛の違い」をご覧下さい。
オスグッドになる時期の骨はまだ硬い完全な骨ではありません。
成長期の骨の端には成長軟骨と呼ばれる部分があります。
骨の長さは全体が伸びるのではありません。
この成長軟骨部分だけが伸びて骨が長くなります。
大事なのは軟骨なので軟らかくてモロいんです。
成長軟骨が描かれているオスグッドの説明図。
痛み・出っ張りが起こる箇所が膝蓋粗面(脛骨粗面)です。
注目して欲しいのは膝蓋粗面(脛骨粗面)の下が成長軟骨。
モロイ成長軟骨の上を引っ張られるので剥がれて出っ張ります。
引っ張られる理由のほとんどは運動のやり過ぎ(オーバーワーク)。
筋肉は使い過ぎると縮んで硬くなってしまいます。
肩こりの人の肩を押すと硬いのも同じです。
図でも縮んで上に引っ張られていますよね。
成長軟骨は成長期を過ぎると硬い完全な骨に置き換わります。
大人の硬い骨は引っ張られても剥がれる事は無いのでオスグッドにはなりません。
その代わり、膝蓋腱等の他の部分に負担がかかり膝蓋腱炎等の他の症状が出ます。
オスグッドの再発理由もオーバーワーク
オスグッドは正しい施術でしっかり改善出来ます。
ただ、オスグッド再発の可能性は残ります。
再発理由は、オスグッドになった時と同じです。
つまり、スポーツによるオーバーワーク。
頑張って練習すると、また太ももの筋肉が疲れて縮んで硬くなります。
成長軟骨が大人の骨に置き換わっていなければ、また引っ張られて出っ張ったり痛みが出ます。
引っ張られる理由のオーバーワークが継続しているので再発する可能性はあります。
オスグッド再発予防にはセルフケア
スポーツを続ける限りオスグッド再発のリスクはあります。
でも再発の可能性を低くすることは出来ます。
それがセルフケアです。
一般的なのは太もも前のストレッチ。
痛みが無ければしっかり伸ばして柔軟性を高めておきましょう。
オスグッドは股関節や足首等の動きが硬くなって膝に負担が集中してなる事も多いです。
膝だけでなく全身のストレッチを行いましょう。
それでも練習がキツくなると筋肉は硬くなってしまいます。
違和感等がが出てオスグッドが再発しそうな気がしたら、太もも前のストレッチは中止。
オスグッド再発予防のセルフケア方法
オスグッドの痛みや違和感が出たらストレッチはやめて下さい。
悪化する可能性があります。
オスグッドの痛みが完全に再発しない効果的な方法はオスグッド改善のセルフケアと同じ。
動かしストレッチと書いてますが、重要なのは痛く無い範囲で行うこと。
目的は筋肉を緩めることではありません。
脳に動かしても痛みや違和感が無い!
と脳に記憶させること。
そのために痛みや違和感が無いところまで動かす事が重要です。
まずは、上記の動画でやり方や考え方を理解して下さい。
やり方や考え方が理解できれば応用編です。
オスグッド再発予防には応用編のレベルが合っています。
一番最後の片足で行う方法を試してみましょう。
でも無理して転倒しないように気をつけて下さい。
片足でしゃがんで痛みや違和感が無ければ、まだやらなくても大丈夫です。
違和感等があれば、レベルを落としていきましょう。
合うレベルの探し方は、痛み違和感が全く無いレベルを見つける。
その1つ上のレベルで行いましょう。
他のオスグッド再発予防
他のオスグッドの再発予防としては、筋肉をつけてオーバーワークに耐えられる身体を作る。
再発予防なので、今オスグッドで痛みがあるなら筋トレ等で負担をかけるのはNG。
まずは、しっかりオスグッドの痛みを改善しましょう。
プレーを変える。
例えば膝に負担がかかる走り方をしてオスグッドになったなら。
オスグッドが改善しても同じ走り方では、また負担がかかりオスグッドが再発してしまいます。
膝に負担がかからないフォームに修正する等です。
これらは、整体院では難しいと思います。
僕もフォーム修正の指導は出来ません。
指導されている先生や、スポーツトレーナー等に相談してみましょう。
子供のプレーを継続して見る
オスグッドの痛みが再発する前には、動きの変化が出る事が多いです。
この動きの変化は子供本人は気付かない程度。
例えば、
野球の守備時に腰が落とせず少し高い。
走り方に違和感がある。
上記はオスグッド改善後も再発予防に来院されている子供です。
ご両親が子供の動きの変化を感じて来院されます。
この時に、Youtubeの動かしストレッチを行なってみましょう。
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