身体に痛み等の不調があり、整体を受けるとダルさ・眠気・痛みが出てきた…。
不安になりますよね。
これらは「好転反応」と呼ばれたりします。
今回は整体で一般的に使われる好転反応について説明します。
・もみ返しと好転反応の違い
・好転反応とは何?
・好転反応の原因
・好転反応の種類
これら気になる方は最後までお読みください。
好転反応が出る人は少ない
僕の経験で実際に計測した事はないですが、好転反応が出る人は1割程度。
好転反応が出た1割のほとんどが眠気やダルさ。
ほんのわずかに痛みが出た経験があります。
もみ返しと好転反応の違い
もみほぐし、マッサージで強く押してもらう。
整骨院やストレッチ専門店でしっかり伸ばしてもらう。
強い施術を受けた部分が痛くなるのは好転反応とは違います。
筋肉等の組織が強い施術で傷ついて炎症を起こしています。
ボキボキ整体で、首や腰などボキっとされた箇所が痛い。
これは、もみ返しと同じ様に筋肉等の組織が傷ついている可能性があります。
これから説明する、整体の好転反応とこれらは全く違います。
好転反応の4種類
好転反応は4種類あります。
・弛緩反応
・過敏反応
・排泄反応
・回復反応
上記4種類はハッキリと分けられるものではなく、重複している部分もあります。
というより重複しまくりです。
個人的には分ける必要ある?
と考えてますが、それぞれ説明していきます。
弛緩反応
整体で筋肉の硬さが改善されます。
硬さの改善を、緩む・ほぐれる等と言いますが難しく言うと「弛緩」です。
好転反応の1つである弛緩反応とは、筋肉が緩んだ結果起こる反応です。
筋肉が緩むと血流やリンパの流れも改善されます。
同時にリラックス状態になる副交感神経も刺激され、筋肉だけでなく心の緊張感も無くなります。
これにより眠気・だるさ等を感じるのが弛緩反応です。
過敏反応
整体で筋肉が緩み血流改善だけでなく、神経系が正常になり感覚も正常に戻る効果もあります。
施術箇所の血流改善や神経系の改善が敏感になり起きるのが過敏反応です。
入浴等で急激に血流が良くなりかゆみが出るイメージです。
施術箇所に痛み・かゆみ・違和感が出たり、全身的に発汗なども出たりします。
施術箇所に痛みだともみ返しと似ていますが、もみ返しは強い刺激の施術です。
整体の過敏反応は弱い刺激でも起きることに違いがあります。
排泄反応
排泄反応は簡単に言えば毒出しです。
整体で血液やリンパの流れが良くなる事で起こります。
老廃物、疲労物質、毒素などを排出する好転反応です。
便秘が整体で改善するのも排泄反応の1つです。
施術後に便や尿の量、色、においに変化が出たりします。
他にも、下痢、吹き出物、湿疹、鼻水や鼻詰まりが起こることもあります。
回復反応
整体で滞っていた血流が改善され老廃物が一気に流れ出た時に一時的に起こる好転反応です。
ダルさ、発熱、腹痛、吐き気等が発生します。
整体後に好転反応が出た時の対処
整体後の好転反応は何もしなくても1〜3日で無くなる事が多いです。
1週間経っても無くならないなら整体院や医療機関に相談してください。
好転反応の対処法は
・安静
・水を飲む
・温める
の3つになります。
ただし、水を飲んだり温めることで体調が悪化する場合もあります。
その場合はすぐに止めて下さい。
全員に当てはまる対処法ではありません。
好転反応が出た身体の状況を確認しながら行なってください。
好転反応の対処①安静
好転反応が出た時は、まずは休みましょう。
色々な好転反応がありますが、どれも身体が不調になった状態です。
不調は身体を休ませるためのサインです。
無理に日常生活を送ると悪化したり長引いたりする可能性もあります。
サインに従ってゆっくり休みましょう。
好転反応の対処②水を飲む
好転反応は毒出しの作用があります。
ここで言う毒とは、老廃物・二酸化炭素・尿等です。
これらは血液やリンパ液で流されていきます。
水を飲むことで血液やリンパ液の流れが促進されて、体外への排出が促進されます。
好転反応の対処③温める
身体を温めることで筋肉が緩み血流が促進されます。
それにより好転反応が改善されることもあります。
・温かいタオルを当てる
・温水のシャワー
・入浴(10分程度)
などを試してみましょう。
全てが好転反応では無い
整体後の不調は全て好転反応?
と思われるかもしれませんが、そんな事はありません。
単純に整体師の腕が未熟で悪くしてしまうこともあります。
何でも好転反応と言い訳をする整体師がいるのも事実です。
好転反応かどうかの判断は僕も難しいです。
判断基準の1つとして、強い施術を受けたところが痛い場合は好転反応では無い可能性が高いです。
これはもみ返しの項でも説明しましたが、筋肉等の組織が損傷している可能性があります。
好転反応が出たり、どちらかわからない場合でも、整体師には伝えておきましょう。
整体後の悪い状態を知ることで、今後の施術方法を考えていきます。
今回は一般的な好転反応の解説をしました。
僕の考えとは少し違います。
また、別の機会に僕の考えも書いていきます。
この記事に関する関連記事
- 大人の起立性調節障害の症状や仕事への向き合い方
- 潜在意識・顕在意識と催眠療法(ヒプノセラピー)の関係
- 催眠療法(ヒプノセラピー)がトラウマ解消に効果的
- 催眠療法(ヒプノセラピー)は怪しい?催眠療法の疑問を解消
- テニス肘を放置して悪化すると手術が必要になることも!
- テニス肘の原因を解説!日常生活で出来る予防
- 坐骨神経痛の症状は主に4種類
- テニス肘の原因を筋肉・動作等からわかりやすく説明
- グロインペイン症候群に効果的な閉鎖神経ストレッチ
- ロキソニンが効かない腰痛の改善方法
- 膝内側の痛み(ハンター管症候群)の改善に伏在神経ストレッチ
- プラシーボ(プラセボ)効果とは?/整体の効果は思い込み?
- めまいの種類/回転性・末梢性・メニエル病のめまいって何?
- 神経を伸ばす神経ストレッチの目的と役割
- 慢性痛の原因は脳の記憶!慢性痛の改善方法も紹介
- 三叉神経痛・顔面神経痛の原因と三叉神経ストレッチ
- アキレス腱炎に効果的な腓腹神経ストレッチ
- 頚椎症性神経根症の「症状」「「似た症状」「神経根」とは?
- 重症な足底筋膜炎にも効果的な脛骨神経ストレッチ
- 猫背改善にストレッチ・筋トレより効果的な神経学トレーニング
- 自律神経失調症と脳・神経学の関係
- ペンフィールドのホムンクルス(脳地図)をセルフケアに応用する考え方
- ボディマッピングと脳の予測
- オスグッド改善後の再発予防
- 脳内の身体の地図 (ボディマップ)と整体(ボディマッピング)の関係
- 横隔膜の硬さと自律神経・首の関係
- 足底筋膜炎と足底腱膜炎の違い
- 腰や首の牽引療法は効果がない
- 「整体は意味ない」と言われる理由
- シーバー病が改善しても身長伸びる!
- 気象病・天気痛の原因と改善する考え方
- ベアフットシューズの効果で様々な症状を改善
- 重症なオスグッド改善の動かしストレッチ
- 産後の骨盤矯正は本当に必要?
- 骨盤矯正ダイエットで痩せるのは本当?
- 「椎間板が潰れている」「背骨のスキマ狭い」とは?
- 椎間板ヘルニアは手術後64%再発する
- 椎間板ヘルニアがレントゲンでわからない理由
- オスグッド病が改善しても身長伸びる!
- オスグッド病と他のスポーツ障害との見分け方
- 歪みは気にしなくて大丈夫
- 側弯症改善に三半規管トレーニング
- オスグッドで多い質問
- オスグッドと成長痛の違い
- 坐骨神経痛はマッサージでは改善しない
- 坐骨神経痛の施術は整骨院でも可能?
- 坐骨神経痛は病名ではない!?
- 坐骨神経痛の痛み・しびれ部分が人により違う理由とは?
- 腰痛は揉んでも改善しない
- オスグッド病にストレッチ不要
- オスグッドにアイシングはNG
お電話ありがとうございます、
大阪・高槻スポーツ整体 ぎの整体院でございます。