
・股関節痛が常にある
・歩く・走ると股関節痛が出る
・股関節の動きが悪い
・グロインペイン症候群と言われた
上記の症状でお悩みの方は大腿神経ストレッチを試してみて下さい。
神経ストレッチ?
大腿神経?
と初めて聞く言葉だと思います。
大腿神経は股関節を動かす・安定させる筋肉に指令を出す運動神経。
つまり、股関節痛と非常に関係がある神経です。
大腿神経に刺激を与えて改善を目指すのが神経ストレッチ。
最後まで読むと、あなたの股関節痛を改善させる新しい考えが身につきますよ。
大腿神経の概要

大腿神経は、腰椎の2〜5番目から出て太ももの前を通る神経です。
股関節から太もも前側の触覚や痛覚などの感覚神経としての役割があります。
そのため、股関節痛等も関係が深い神経です。
股関節痛と大腿神経の関係

大腿神経は、太もも前側の筋肉を支配する主要な神経です。
大腿神経の役割は股関節を曲げる(太ももを上げる)等の筋肉を支配する運動神経です。
また、股関節や太ももの感覚を感じる感覚神経の役割もあります。
大腿神経が支配する筋肉

大腿神経が支配する筋肉は下記です。
・大腿四頭筋(大腿直筋、外側広筋、中間広筋、内側広筋)
・腸腰筋(腸骨筋、大腰筋)
・恥骨筋(閉鎖神経との二重神経支配)
・縫工筋
大腿神経の支配を受ける筋肉は股関節の動きと密接に関係しています。
動きが悪いと股関節痛にもつながります。
大腿四頭筋と股関節痛

大腿四頭筋は太もも前面の大きな筋肉です。
四頭筋の名前の通り、始まり(頭)が異なる四つの筋肉からなります。
四つとは大腿直筋、外側広筋、内側広筋、中間広筋です。
なお、中間広筋は大腿直筋の下に隠れています。
大腿四頭筋は図のように膝部分で一つになります。
大腿直筋だけ骨盤から始まり、股関節と膝関節の2つの関節をまたぐ二関節筋です。
そのため、大腿四頭筋の中で股間節を曲げる(太ももを上げる)働きがあるのは大腿直筋だけ。
それ以外の三つ筋肉は太ももの骨(大腿骨)から始まり、膝関節だけをまたぐ単関節筋です。
三つの筋肉は股関節の動きには関与しません。
大腿四頭筋全体の役割は、膝を伸ばしたり、歩行やランニング時に止まる時に働きます。
腸腰筋と股関節痛

腸腰筋は股関節を曲げる(太ももを上げる)最大の筋肉です。
歩く時の股関節の曲げ伸ばしや体幹の安定等の重要な役割があります。
腸腰筋は以前は一般的には知られていない筋肉でした。
最近は、上半身と下半身をつなぐ重要なインナーマッスルと紹介されて認知度が急上昇。
股関節を動かす筋肉だけに股関節痛とは深い関係にあります。
腸腰筋は背骨から始まる大腰筋と小腰筋、骨盤(腸骨)から始まる腸骨筋の3つセットの筋肉です。
ただ、小腰筋は約40%の人が無い(欠損)とも言われるため省略される事も多いです。
そのため、腸腰筋は大腰筋と腸骨筋の2つセットの筋肉と説明されたりします。
腸腰筋の役割は下記です。
・股関節を曲げる(太ももを上げる)
・股関節の安定
・抗重力筋として、腰椎をS字状に維持
・体幹や身体のバランスを取る

腸腰筋を前から見ると骨盤と大腿骨の関節である股関節の上を通っています。
つまり、大腿骨を前から包み股関節に押し込んで安定させる役割もあります。
大腿骨が固定されず股関節が不安だと、動かすににも余計な力が必要です。
そうなると疲れてしまい股関節痛へとつながります。
腸腰筋が股関節を安定させる事が股関節痛の改善へと繋がります。
恥骨筋と股関節痛

恥骨筋の役割は下記です。
・股関節の内転(太ももを内側に寄せる)
・股関節の内旋(太ももを内側に回す)
・骨盤の安定
縫工筋と股関節痛

縫工筋は、骨盤の外側から膝の内側に向けて大腿四頭筋を横断するように走行する筋肉です。
あぐらをかくときに働く筋肉で、昔は縫工職人があぐらをかいて仕事していたのが名前の由来です。
縫工筋は股関節と膝関節をまたぐ二関節筋になります。
縫工筋の役割は下記です。
・股関節の屈曲(太ももを上げる)
・股関節の外転(太ももを外に開く)
・股関節の外旋(太ももの外捻り)
・膝関節の屈曲(膝を曲げる)
・膝関節の内旋(膝を内側に捻る)
縫工筋が硬くなると骨盤前傾になり股関節痛や膝痛が起こる可能性があります。
股関節痛を改善する大腿神経ストレッチ

股関節痛改善の大腿神経神経ストレッチを紹介します。
神経ストレッチの目的は運動神経と感覚神経の両方を刺激していきます。
運動神経:狙った神経を正確にストレッチかかる姿勢を作る
感覚神経:神経が伸びた(テンションがかった)感覚を正確に感じる
大腿神経が正しく伸びる姿勢となる様に運動神経が筋肉に指令を出します。
大腿神経が伸びた感覚を感覚神経が正確にに感じ脳に情報を届けます。
この循環を繰り返すために、大腿神経を伸ばす・緩めるを繰り返します。
股関節・太もも前面に伸びた感覚を感じましょう。
大腿神経ストレッチを行うことで、大腿神経が正確に働く様になっていきます。
大腿神経の働きが正確になると、股関節痛が改善されていきます。
神経ストレッチの詳しい説明は下記をクリックしてお読み下さい。
大腿神経ストレッチのポジション
大腿神経ストレッチのポジション作りの注意点
・強いテンションをかけない
・MAX10として3程度の弱いテンション
・3/10のテンションを感じられたら、最後のポジションまでしなくて良い
大腿神経にテンションを感じられない場合は下記で調整。
・最初からやり直す
・ポジションに持っていく順番を変える
・足・膝・股関節・上半身の位置を微調整してテンションがかかる位置を探す
大腿神経ストレッチ刺激の出し入れ
大腿神経ストレッチのポジションが出来たら3〜5回程度動かします。
形だけ動かさない様にテンション(張り)を確認しながら行います。
緩めて、再度テンションをかけた時が抜けやすいです。
緩める前と同じテンションがあるかを確認しましょう。
テンションが抜けているなら、微調整してテンションがかかるポジションを探しましょう。
股関節痛改善 大腿神経を緩める
股関節痛が大腿神経ストレッチで改善しない場合もあります。
その時は、反対に大腿神経を緩めてみましょう。
緩め方は大腿神経ストレッチの反対ポジションです。
緩んだポジションで2〜3分ほどキープします。
途中で股関節痛が強くなったり、別の箇所に痛みやしびれ等が出るなら中止して下さい。
大腿神経ストレッチと比較して効果の高い方法を継続していきましょう。
股関節痛改善の大腿神経ストレッチのまとめ
今回は股間節痛を改善する大腿神経ストレッチを紹介しました。
大腿神経ストレッチが効果無ければ、他の神経ストレッチを試して下さい。
股関節痛は様々な要因の積み重ねで起こります。
同じ股関節痛でも要因は人により異なります。
そのため、全員に効果的な方法はありません
色々と試して合う方法を探していきましょう。
当院では股関節痛をこの様な神経学を応用した考えで改善していきます。
色々な整体を受けても改善しない股関節痛はお任せください。
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