起立性調節障害は一般的には学校に行けない子供の症状と考えられています。
しかし、大人でも起立性調節障害で悩まれている方は多いです。
起立性調節障害の症状が軽度であれば仕事も可能です。
しかし、悪化すると仕事にも支障が出てきます。
今回は、大人の起立性調節障害の症状・仕事との向き合い方等を説明していきます。
大人で起立性調節障害に悩まれている方の不安が解消するので最後までお読み下さい。
大人の起立性調節障害とは
起立性調節障害はOD(Orthostatic Dysregulation)とも言われます。
主に、思春期前後の子供にが朝に起きれず登校出来ない等で疑われる症状です。
しかし、大人でも起立性調節障害は起こります。
主な症状としては、立ち上がる時ににめまい・動悸・失神等が起きます。
原因は自律神経の不調です。
大人になって初めて起立性調節障害の症状が出た場合に注意して欲しいのは別の病気の可能性です。
自律神経の不調を起こす病気が隠れている可能性があります。
そのため、素人判断せずに必ず病院で診断を受けてさい。
起立性調節障害が起こるメカニズム
起立性調節障害は名前の通り、起立時に自律神経の調節が上手くいかず症状が出る障害です。
自律神経が上手く働かない自律神経失調症の一つになります。
起立時に起こる症状が出るメカニズムを説明していきます。
自律神経が正常な反応は下記です。
()は自律神経が働かなった場合の仮定です。
・身体は、立ち上がると重力によって血液が下半身に落ちます。
(・血液が溜まったままでは心臓へ戻る血液量が減少)
(・そうなると心臓から出て全身に運ばれる血液量も減少)
(・血管を通る血液量が少ないと血圧も低下)
・ここから自律神経の一つ交感神経が血圧低下を防ぐために働きます
・特に下半身の血管の運動を活発にさせて、心臓に戻る血液量を増加させます
・心臓に戻る血液が正常になることで血圧が維持されます。
起立性調節障害では自律神経の機能が低下して、このメカニズムが上手に働きません。
そのため脳への血流が減少してしまいます。
これにより、起立性調節障害の様々な症状が現れます。
大人の起立性調節障害の症状
大人の起立性調節障害の症状は子供とも同じで事がほとんどです。
主な症状は下記になります。
・立ちくらみ、めまいを起こしやすい
・立っていると気持ちが悪くなりひどくなると倒れる
・少し動くだけで動悸、息切れする
・朝なかなか起きられない
・午前中調子が悪い
・食欲不振
・倦怠感があり疲れやすい
・頭痛
・乗り物酔いしやすい
大人の起立性調節障害の原因
大人の起立性調節障害は自律神経のバランスが崩れることによって起こります。
自律神経のバランスが崩れる原因として下記と考えられます。
・遺伝的要因
・精神的ストレス
・ホルモンバランス
・季節、天候
子供と違い大人の場合は、別の病気により症状が出ている可能性もあるため、必ず病院で検査を受けて下さい。
別の病気が無ければ起立性調節障害ではなく
・起立性低血圧
・自律神経失調症
と診断される事もあります。
大人の起立性調節障害の種類
起立性調節障害の症状は様々です。
その為起立性調節障害は下記の分類があります。
・起立直後性低血圧(INOH)
・体位性頻脈症候群
・血管迷走性失神
・遷延性起立性低血圧
起立直後性低血圧(INOH)
起立直後性低血圧(INOH)とは起立性調節障害の中でも一番多いと言われています。
立ち上がった直後に強い血圧低下により下記の症状が現れます。
・立ちくらみ
・眼前暗黒感
・全身倦怠感
血圧低下が25秒以上続き、回復に時間を要するタイプの起立性調節障害です。
血圧低下が15%以上の場合、重症型となります。
体位性頻脈症候群
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