頚椎症性神経根症の「症状」「「似た症状」「神経根」とは?

手に痛みやしびれが出たので病院に行ったら「頚椎症性神経根症」と言われた。
頚椎症性神経根症という名前を初めて聞く方がほとんどだと思います。

今回は頚椎症性神経根症とはどんな状態なのか?
頸椎症性神経根症でどんな症状が出るのか?
頸椎症性神経根症と似た症状は何なのか?

最後まで読まれる事で、頚椎のどこに問題があるのかを理解することができます。

「頚椎症」性「神経根」症の言葉の意味

「頚椎症性神経根症」と長い名前だと意味がわからなくなってしまいます。
これは分解していけば意味がわかってきます。

「頚椎症」と「神経根」の2つ。

頚椎症とは、「頚椎」=「首の骨」に症状があること。
加齢等で頚椎や椎間板の変性(形が変わる)、頚椎の靭帯が厚く硬くなる等で症状があるものの総称です。

聞き慣れないのが「神経根」。
神経根は、脊髄から左右に枝分かれする細い神経です。
首の骨の頚椎は7個ですが、首の神経根は左右に8本ずつあります。
神経根症とは、神経根に圧迫等があり何らかの症状が出るものです。

頚椎症性神経根症とは頚椎症のうち神経根部分の圧迫により、腕や手痛みしびれ動かしづらい等の症状があるもの。
また神経根の症状は、主に左右どちらか一方に出る事がほとんど。
神経根は左右別の椎間孔から出るため、圧迫等された側だけに症状が出るからです。

頚椎症性神経根症

頚椎症性神経根症と腕・手のしびれ

頚椎症性神経根症では腕や手の痛みやしびれの症状が出ます。
これは首から出る神経根が腕や手まで伸びるからです。

神経根のうち障害されやすいのは、主に第5頚椎神経根よりも下の部分です。
理由は負担は上よりも下にかかりやすいからです。。

特に、頚椎症性神経根症ではC6〜7の障害によるものが多いです。

C6・第5〜6頚椎間が障害されると、親指と、前腕の親指側にしびれが出やすい。
C7・第6〜7頚椎間が障害されると、人差し指中指にしびれが出やすい。
C8・第7頚椎〜第1胸椎間が障害されると、、薬指、小指にしびれが出やすい。

しびれ部分を知る事でどの神経根が障害されているのかを推測することができます。

頚椎症性神経根症の運動障害

頚椎症性神経根症

手を握れない、指を動かしづらい等の手指の運動障害の原因は頸椎の異常による神経障害の可能性があります。

頚椎8つの神経根のどれが障害されるかによって症状の現れる部位が変化します。
各神経根は手指まで伸びる神経となり各神経により対応する働きが違うからです。

8つの神経根のどれが障害されるかで、特徴的な動きの症状が出ます。

C4・第3〜4頚椎間の神経根からは横隔膜を支配する神経が出ています。
C4が障害されると呼吸がしづらい。

C5・第4〜5頚椎間の神経根からは肩の三角筋、力こぶの上腕二頭筋を支配する神経が出ます。
C5が障害されると肘を曲げる、腕を上げにくい。

C6・第5〜6頚椎間の神経根からは長・短橈側手根伸筋、尺側手根伸筋を支配する神経が出ています。
C6が障害されると手首を反らしにくい。

C7・第6〜7頚椎間の神経根からは上腕三頭筋を支配する神経が出ています。
C7が障害されると肘を伸ばしにくい。

C8・第7頚椎〜第1胸椎間の神経根からは浅・深指屈筋を支配する神経が出ています。
C8障害されると手を握りにくい。

この様にやりにくい動きで障害されている神経根を推測することができます。

頚椎症性神経根症は首を反らすと症状がキツくなる

頚椎症性神経根症は手や肩に痛みや痺れといった神経症状が出る症状です。
頚椎症性神経根症では、首を大きく反らすと痛みやしびれがキツくなる事があります。

神経根は首の後ろにある穴である椎間孔を通ります。
首を反らすと前は広がり後ろは狭くなるのが実感できます。

つまり、首を反らすと神経根の通り道である椎間孔が狭くなります。
神経根の通り道の椎間孔が狭くなると神経根への圧迫が強くなり症状がキツくなりやすいです。

病院で頚椎症性神経根症と言われ、首を反らすと症状が強くなる場合は反らさないように気をつけましょう

頚椎症性神経根症と似た症状とは

頚椎症性神経根症では、障害されている部位から神経根を推測可能です。
ただし、手に症状があっても頚椎症性神経根症とは限りません。

指がもつれる、手を握れない、指を伸ばせない等は肘関節や手関節の疾患の可能性があります。
手指の運動障害の原因は、頚椎症性神経根症以外にも考えられます。

まずは、怪我等で手の動きが悪くなった場合は、手の神経損傷の可能性があります。

症状名を正確に知りたければ整体院・整骨院ではなく整形外科に行きましょう。

頚椎症性脊髄症

神経根 脊髄

頚椎症性「神経根」症と頚椎症性「脊髄」症の違いは「」の部分。
圧迫部分が脊髄か神経根かの違いです。

症状も同じ事が多いです。

頚椎椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニア

頚椎椎間板ヘルニアは、椎間板が破れて中身が飛び出して脊髄や神経根を圧迫します。

頚椎症性神経根症でも、椎間板の変形はみられる場合はあります。
ただし、潰れて薄い状態ですが破れてはいません。

違いは椎間板の中身が飛び出しているかです。

肘部管症候群

肘部管症候群

小指や薬指にしびれ・麻痺症状などがある場合には、肘部管症候群も考えられます。
肘内側の尺骨神経が障害されて肘部管症候群となります。

肘部管症候群は、スポーツ障害、加齢に伴う肘の変形、肘のガングリオン等が主な原因です

手根管症候群

手根管症候群

人差し指・中指のしびれは、手首にある正中神経が障害されて発症する手根管症候群も考えられます。

 

ぎの整体院の頸椎症性神経根症の施術

頚椎症性神経根症は首の骨から出る神経根部分の圧迫が問題と説明してきました。
改善には首の骨等を施術して圧迫を取らなければいけない。
と思われるかもしれません。

しかし、神経根部分の圧迫だけで痛み・しびれ等の症状が出るわけではありません。
他の要素も積み重なり症状が出ます。
詳しくは、「椎間板が潰れている」「背骨のスキマ狭い」とは?をお読み下さい。

ぎの整体院では、全身を調整して他の要素を解消していきます。
それにより首にかかる負担が軽減して頚椎症性神経根症の症状も改善されていきます。

頚椎症性神経根症でお悩みの方はご相談ください。

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