ペンフィールドのホムンクルス(脳地図)をセルフケアに応用する考え方

ペンフィールドのホムンクルス

身体の部位の大きさがチグハグな人の図がペンフィールドのホムンクルス(脳地図)。

これは脳の運動野や体性感覚野に体の部位を対応して描かれています。
と言われても、難しいですよね。

最後まで読んでいただければ、ペンフィールドのホムンクルスと脳の関係がしっかり理解できます。

そこから脳内の身体の地図(ボディマップ)との関係や、症状改善のセルフケアに活かす考え方まで説明していきます。

脳の運動野と感覚野

脳 運動野 感覚野

脳は場所により異なる機能があります。
脳の中心に中心溝があり、これが脳を前後を分ける境目です。

中心溝の前は運動領域に関わる運動野。
中心溝の後ろは感覚領域に関わる感覚野。

運動野とは身体を動かす指令を出す場所。
感覚野は触覚・嗅覚等の五感を感じる場所。

カナダの脳神経外科医ペンフィールドは運動野と感覚野に電気刺激をして身体の対応する部位を調べました。
脳と身体の対応表がペンフィールドのホムンクルス(脳地図)です。

ペンフィールドのホムンクルス

脳は対応図の様に部位ごとに支配する機能が決まっており、これを脳の機能局在と言います。

実際の大きさと比較して手や舌が大きく描かれています。
これを人型にしたのがの冒頭の大きさがチグハグなホムンクルス

両方とも描き方の違いだけで同じもの。
つまり、2つとも「ペンフィールドのホムンクルス」です。

ボディマップとホムンクルス

身体の不調を感じやすい部位は肩腰が多いと思います。
肩こり・腰痛は国民病とも言われてますよね。

人型のペンフィールドのホムンクルスの肩・腰を見て下さい。

顔や手と比べて肩腰は小さく描かれています。

ペンフィールドのホムンクルス

ペンフィールドのホムンクルスで小さく描かれている部位は感覚が鈍い場所でもあります。
ボディマップで言えば、ボヤけたり不正確になりやすい部位。

ボディマップで不正確な部位は脳が正確に認識出来ません。
脳は正確に認識出来ない場所は危険と判断して身体を守るを出します。
身体を守る反応が痛み等の症状です。

詳しくは下記ページをお読み下さい。
「脳内の身体の地図 (ボディマップ)と整体(ボディマッピング)の関係」
「ボディマッピングと脳の予測」

ペンフィールドのホムンクルスで小さく描かれている部位は痛み等の症状が出やすいとも言い換える事が出来ます。

違いとしては、ボディマップは脳内のイメージ図なので、ボヤけて不正確な部分はトレーニングで正確にする事は出来ます。
ペンフィールドのホムンクルスは脳の機能局在を表現した図なので、トレーニングで大きくする事は出来ません。

ホムンクルスをセルフケアに応用する

ペンフィールドのホムンクルスで大きく描かれている部位は敏感です。
は他の部分よりも繊細な感覚がありますよね。
つまり、手や舌は動かすと他の部位よりも脳への刺激量が多くなります。

症状改善にはボヤけて不正確なボディマップを正確にする必要があります。
その方法が脳へ刺激を送るボディマッピング。

ボディマッピングは痛み等の症状分を痛く無い程度に動かします。
しかし、少し動かすだけでも痛い時もありますよね。

その時、ペンフィールドのホムンクルスの図を応用していきます。

ホムンクルスで近い部位は影響し合う

ペンフィールドのホムンクルス

僕が勉強している機能神経学では、ペンフィールドのホムンクルスで位置が近い部分はお互いに影響を与える
という考えがあります。
この場合のペンフィールドのホムンクルスは上図です。

上図は簡略化されているので近い位置が正確には分からない。

そこで、もっと簡単に応用できる様に応用出来るように考えました。
肩と首のセルフケアで動かす部位

人型のペンフィールドのホムンクルスでは肩も首も小さく描かれています。
この図では首は隠れていますが…。

反対に大きく描かれているのは手と舌。
つまり、手と舌を動かすと脳への刺激量も多い

ペンフィールドのホムンクルス

実感しやすいのは舌と首の関係。
舌と首は実際の身体でも首の上に舌がありますよね。

首を左右に回して軽く向けるのはどこまでかを確認してみましょう。
痛み・突っ張り無く楽に回せるか範囲ですよ。

首の回旋

次に右を向く時は、口の中で舌を右の頬に強く押し付ける
左を向く時は、口の中で舌を左の頬に強く押し付ける

この舌の動きを追加するだけで首の動きが改善する方が多いです。
舌からの脳刺激が大きいため、近い首の動きにも良い影響を与える例です。

左右だけでなく上下や斜めなど首が動きにくい方向に舌を動かしていきましょう。
舌と連動させて痛みが無い範囲で首を5回程度動かします。

その後に、舌を使わず首を動かすと最初より楽に首が動かせるようになります。

同じように手を意識しながら動かすことで肩の動きが改善することも出来ます。

神経学で身体を健康にする

舌の動かしても首の動きが変わらない場合もあります。
その理由は、首の動きに対する舌の関連が少なかっただけ。

それなら対応する別の方法を探していきます。
これだけやれば絶対に全員に効くなんてものはありませんからね。

ぎの整体院では、このような他院とは違った脳神経学を取り入れた施術を行なっています。

色々な症状にも対応していますので、お悩みの方はご相談下さい。

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