・腓骨神経麻痺ってどんな症状?
・腓骨神経麻痺って改善する?
・腓骨神経麻痺の原因や改善方法を知りたい
すねの外側から足の甲にかけて痺れ等の症状が出る腓骨神経麻痺。
腓骨神経麻痺はあまり知られていない症状名です。
そのため、病院で腓骨神経麻痺と言われて詳しく知りたいと思ってこのページを見つけてくれたと思います。
腓骨神経麻痺について正しく知ることが、腓骨神経麻痺の改善につながります。
今回は、腓骨神経麻痺についてわかりやすく説明していきます。
また、腓骨神経麻痺に効果がある総腓骨神経ストレッチも紹介。
最後まで読むと、あなたの総腓骨神経麻痺の改善のヒントが見つかりますよ。
腓骨神経とは
腓骨神経麻痺を理解するには、まずは腓骨神経を知る必要があります。
腓骨神経の働きが症状となるからです。
腓骨神経は、総腓骨神経・深腓骨神経・浅腓骨神経があります。
・腓骨神経の走行
・腓骨神経が支配する筋肉
等を説明していきます。
腓骨神経の走行

腓骨神経は、坐骨神経から膝裏で分かれて足首や足の指を動かす筋肉に指令を出す運動神経です。
また、すねの外側と足の甲の感覚も担う感覚神経の役割もあります。
坐骨神経から分かれて、膝外側の腓骨頭の後ろを巻き付く様に走行するのが総腓骨神経。
総腓骨神経から腓骨頭の下で浅腓骨神経と深腓骨神経の2つに分かれて、足先まで走行します。
腓骨神経麻痺のしびれ等の症状は腓骨神経の走行に沿って起こります。
腓骨神経が支配する筋肉
腓骨神経麻痺とは腓骨神経が筋肉に指令を伝えられない症状です。
腓骨神経が指令を伝える筋肉を理解すること、なぜ症状が起こるのかが理解出来ます。
総腓骨神経の支配する筋肉

総腓骨神経は太もも裏側の大腿二頭筋の一つ短頭に指令を伝える役割があります。
大腿二頭筋は膝を曲げる役割の筋肉です。
膝を曲げる筋肉は大腿二頭筋短頭以外にも複数あります。
大腿二頭筋短頭に指令が伝わらなくても、他の筋肉が頑張って膝を曲げてくれます。
そのため、腓骨神経麻痺だけでは膝を曲げられない等の運動障害は起こりません。
浅腓骨神経・深腓骨神経の支配する筋肉

浅腓骨神経:長腓骨筋・短腓骨筋の2つの筋肉に指令を出します。
この筋肉は、足首を上げる(足を反らす)働きがあります。
深腓骨神経:前脛骨筋・長趾伸筋・長母趾伸筋・第三腓骨筋・短趾伸筋・短母趾伸筋
これらの筋肉は足首を上げる(足を反らす)働きと、足趾を上げる(反らす)働きです。
浅腓骨神経と深腓骨神経の違いは、足趾の
腓骨神経麻痺の症状
腓骨神経麻痺の症状は感覚障害・運動障害の2つがあります
腓骨神経麻痺の感覚障害

腓骨神経麻痺の感覚障害は腓骨神経の走行に沿って下記症状が現れます。
・すねの外側〜足の甲にかけて痛み・しびれ
・すねの外側〜足の甲にかけて感覚の鈍さ
腓骨神経麻痺の運動障害

総腓骨神経麻痺の運動麻痺では、足関節と足趾を反らす力(背屈動作)が弱くなり下記のような事が起こります。
・つまずきやすい
・スリッパが脱げやすい
運動麻痺が重度になると下記の2つの特徴が出ます。
下垂足:足首・足趾を反らせず足先が垂れ下がる。
鶏歩:下垂足の為つまずかない様に、膝を高く上げ、足先を投げ出して歩く。
下垂足や鶏歩の症状が出ているなら必ず病院で検査を受けて下さい。
腓骨神経麻痺の原因
腓骨神経麻痺の原因は、腓骨神経が何かで圧迫を受けていることです。
腓骨神経は皮膚に近い部分を通るため、外部圧迫を受けやすいとも言えます。
腓骨神経麻痺の代表的な原因がギプス固定。
骨折等でギプス固定をしている際に腓骨神経を圧迫がされて、腓骨神経麻痺が起こります。
その他の原因は下記があります。
・ガングリオン
・腓骨頭の骨折
・仰向けで足を外に倒す(外旋)姿勢で長時間寝る
・手術ミスによる神経損傷
病院での腓骨神経麻痺検査
腓骨神経麻痺の診断は病院でしか出来ません。
腓骨神経麻痺かを正確に知りたい方は病院で検査を受けて下さい。
腓骨神経麻痺の下記の方法で診断します。
・痛み・しびれ等の場所の特定
・ティネル兆候
・筋電図
・画像検査(MRI等)
すねの外側〜小趾にしびれ等の感覚障害があり、下垂足であれば腓骨神経麻痺と診断される確率が高いです。
ティネル兆候とは、腓骨神経を叩き腓骨神経の走行上に痛み等が出るかを確かめる検査。
上記検査を組み合わせて腓骨神経麻痺かの診断がされます。
病院で行う腓骨神経麻痺治療
病院での腓骨神経麻痺の主な治療は下記です。
・圧迫物の除去
・薬物療法
・リハビリ
・手術
総腓骨神経ストレッチ
病院の治療では腓骨神経麻痺が改善しないなら、総腓骨神経ストレッチを試して下さい。
紹介する神経ストレッチは、一般的な筋肉を伸ばすストレッチとは目的が異なります。
神経ストレッチの詳細は別ページをお読み下さい。
総腓骨神経ストレッチの注意点
・テンションを感じるポジションを見つけて動かすのが目的
・ストレッチの強さは10をMAXとして3が理想
総腓骨神経ストレッチのポジション
これで総腓骨神経ストレッチのポジションは完成です。
重要なのはスネの外側にテンションがかかっている事。
テンションを感じられなければ
・最初からやり直す
・順番を変えてやってみる
・足の位置等を微調整
等でテンションを感じるられる様にして下さい。
強すぎない様に注意して3/10程度の弱いテンションです。
テンションが強過ぎるなら、最後のポジションまでする必要はありません。
3/10のテンションがかかったポジションまでで大丈夫です。
テンションの出し入れ
総腓骨神経ストレッチのポジションが完成したらテンションの出し入れを行います。
テンションを緩める・入れるを繰り返します。
緩めてから入れ直す時に、テンションが抜ける人が多いです。
形だけ真似せずに、テンションを確認しながら丁寧に行いましょう。
全部をやらなくても大丈夫です。
効果を感じられるテンションの出し入れを3〜5回繰り返しましょう。
腓骨神経麻痺のまとめ
今回は腓骨神経麻痺の症状・原因・改善の総腓骨神経ストレッチを説明しました。
腓骨神経麻痺は有名な症状ではないですが、生活に支障をきたすこともあります。
痛み・しびれ・つまずきやすい等の腓骨神経麻痺の症状があり、なかなか改善しなければ専門の医療機関を探してみましょう。
当院でも、腓骨神経麻痺の施術を行なっています。
総腓骨神経ストレッチの効果が無ければ、あなたに合う方法を一緒に探していきます。
総腓骨神経麻痺でお悩みの方は、ご相談ください。
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