脳内の身体の地図 (ボディマップ)と整体(ボディマッピング)の関係

僕たちの脳には身体の地図(ボディマップ)があります。

この身体の地図(ボディマップ)が不正確になる事で痛み等の症状が出ます。

いきなり、言われても理解出来ないですよね。
今回は脳にある身体の地図(ボディマップ)を説明していきます。

理解すれば、痛み等の症状改善につながりますよ。

地図が正確だと迷わない

地図

まずは普通の地図から説明していきます。

例えば、自宅から駅に行く時に脳内で地図をイメージします。
上図の様にイメージ地図が正確だと迷う事なく駅に到着出来ます。

地図が正確にイメージ出来れば、駅に行くのも不安はありません
途中で通行止め等のトラブルがあっても、慌てる事なく違うルートを選択することも出来ます。

地図 不正確

引っ越してきたばかりだと地図のイメージが正確に出来ません。
例えば、上図の様に駅前がボヤけた地図となります。

ボヤけた地図しかイメージ出来なければ、駅に行けるか不安になりますよね。
迷って到着するのに時間がかかってしまいます。
それならもう行くの止めようかなと思ったり…。

ボヤけた地図を正確にするには、何回も通って覚える必要があります。
同じルートだけでなくいつもと違うルートを試したり。
だんだんとボヤけた部分が少ない地図が脳の中に出来上っていきます。

最終的には正確な地図が出来上がると安心してどこにでも行ける様になります。

脳の中の身体の地図(ボディマップ)

ボディマップ

筋肉・関節等には固有受容器というセンサーがあります。
そのセンサーから身体の動きや感覚等の身体情報が脳に送られて蓄積されています。

この情報の蓄積によって脳内に身体のイメージ図が出来上がっています。
これが脳内の身体の地図(ボディマップ)です。

上図の様に全身がしっかりとイメージ出来ているのが良い状態です。

目を閉じても人差し指同士を合わせて見てください。
脳内の身体の地図(ボディマップ)があるからで感覚だけで合わせる事が出来ます。

ただ、合わない人もいますよね。
その理由は脳内の身体の地図(ボディマップ)が不正確だからです。

利き手のボディマップ

箸

外国人には難しいお箸。

複雑な手の動きは、脳から神経を通じて手の筋肉に指令が届いて動きます。
脳内の身体の地図(ボディマップ)が出来ているから簡単に動かせるのです。

でも、利き手と違う手で使うと全然使えませんよね。
これは、脳内の身体の地図(ボディマップ)が左右で正確性に差があるから起こります。

自宅から駅までの地図の正確性の差と同じです。

脳の中に身体の地図(ボディマップ)が不正確とは

ボディマップ

脳の中に身体の地図(ボディマップ)は色々な理由で不正確になります。
例えば突き指をしてしまったら…。

痛みがあり正確な情報が脳に送れません。
上図の手部分がボヤけた状態です。

指はいつも通りに動かせません。
簡単だった箸も使いにくい

これが、脳内の身体の地図(ボディマップ)の手が不正確な状態です。

行き慣れてない場所への正確な地図がイメージ出来ないのと同じです。

突き指

身体の地図を正確にするボディマッピング

脳の中の身体の地図(ボディマップ)を正確にする作業がボディマッピングです。

僕は高校時代に肘の怪我でギブスをした事があります。
ギブスを外すと簡単な肘の曲げ伸ばしがしっかりと出来ない。
肘の曲げ伸ばし等のリハビリボディマッピングです。

一般的にはリハビリとは、筋肉がターゲットです。
筋肉を動かす指令は脳が出しています。

正しい指令は脳の中の身体の地図(ボディマップ)が正確でないと出せません

上腕二頭筋

リハビリもボディマッピングもやる事は同じです。
違いはどこを改善する意識で行うか!
リハビリ=筋肉・関節等
ボディマッピング=脳

肘を曲げたり伸ばすには肘周りの筋肉の働き。
一般的な考えでは、硬くなった筋肉を曲げ伸ばしして柔らかくする。
と考えています。

確かにその通りではあるんですが…。

筋肉を硬くするのも、柔らかくするのも脳からの指令です。
脳内の身体の地図(ボディマップ)を正しくするボディマッピングが症状改善に効果的なのです。

ボディマップと痛み等の症状の関係

脳

脳の重要な役割に身体を守ること。

身体の地図(ボディマップ)に不正確な部分があると身体を守るために痛み等の症状を出して動きにストップをかけます。

右手を突き指していたら、右手のボディマップがボヤけて不正確になります。
脳は右手は動かさずに安静にして欲しい。
右手を動かすと脳は痛みを出して注意喚起しているのです。

また、痛み等の症状があると脳へ正確な情報が送れません。
そのため身体の地図(ボディマップ)が不正確になってしまいます。

整体もボディマッピングの1つ

整体

僕は整体もボディマッピングの1つと考えています。
これは多くの整体師も気づいていないことです。

ほとんどの整体院のHPを見ると
・筋肉(筋膜)を緩める
・関節を正常にする
・歪みを正常にする
等が目的と書かれていますが、筋肉が硬くなるのもからの指令です
同じ様に関節や歪みも脳からの指令で起こります。

整体は当然ながら身体に触って行います。
触られた刺激情報脳に伝わります。
この刺激情報によりボヤけたボディマップが正確になっていきます。

整体でボディマップを正確に修正するには正しく触る技術も必要です。
下手な整体ではボヤけたボディマップが悪い刺激情報により更にボヤける可能性があります。
それが整体を受けたら更に悪化した等になります。

症状改善にはボディマッピングを意識する

整体院では整体を受ける事がボディマッピングになります。
自宅で行うセルフケアボディマッピングを意識してみましょう。

例えば、立っている時に足裏を意識してみましょう。
足裏の感覚が鮮明に感じられませんか?
この様に意識を向けるだけでもボディマッピングの効果があります。
セルフケアを行うときも、しっかりと意識を向けて感覚を研ぎ澄ましていきましょう。

当院では、ボディマッピングを含む神経学に基づいた整体を行なっています。
ボディマッピングのセルフケア方法を詳しく知りたい方等はお待ちしています。

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