アキレス腱が痛いアキレス腱炎。
そのままの名前ですね。
今回はアキレス腱炎改善に効果的な腓腹神経ストレッチを紹介します。
一緒にアキレス腱炎や、腓腹神経のことも解説していきます。
理解が深まれば、腓腹神経ストレッチのヤル気も出てアキレス腱炎改善につながります。
アキレス腱とは
アキレス腱とはふくらはぎの2つの筋肉(腓腹筋・ヒラメ筋)が踵の骨に付く部分です。
腓腹筋とヒラメ筋は別の場所から始まり、最後は合流してアキレス腱になります。
筋肉と腱の関係
・筋肉は伸縮性がある
・腱は硬くて伸縮性はあまりない
力こぶを例に説明
そのため、関節をまたいで2つの骨に付いています。
肘を伸ばしている時は上腕二頭筋は伸びています。
アキレス腱炎とは
アキレス腱炎とは、腓腹筋・ヒラメ筋とかかとの踵骨を結ぶ太いアキレス腱に炎症がある状態です。
アキレス腱炎は剣道や陸上、バスケットボール等のジャンプスポーツの運動選手がなりやすいです。
腓腹筋・ヒラメ筋はつま先を下に向ける動作時に力を発揮します。
つまり、走ったりジャンプする時の地面を蹴る動作です。
筋肉を縮めて地面を蹴るとき、筋肉の収縮を骨に伝えるアキレス腱にも負担はかかります。
練習量が多い、休憩が少ない等でアキレス腱の負担が増大するととアキレス腱炎になります。
アキレス腱が限界を越えるとアキレス腱断裂となります。
アキレス腱のストレッチ
準備体操では定番のアキレス腱を伸ばすストレッチ。
説明した様に、腱は伸縮性に乏しいため実はアキレス腱は伸ばされていません。
伸びるのは腓腹筋・ヒラメ筋です。
腓腹筋が表層で、ヒラメ筋は腓腹筋の下にあります。
腓腹筋を膝関節よりも上から始まり、膝と足首の2関節をまたいでます。
腓腹筋を伸ばすには、膝と足首も伸ばす必要があり定番の立って行うストレッチ。
ヒラメ筋は腓腹筋よりも短く膝関節より下から始まり、足首の関節しかまたいでいません。
ヒラメ筋だけを効果的に伸ばすには膝を曲げて伸ばすストレッチが有効です。
腓腹神経
神経には筋肉を動かす運動神経と、感覚を伝える感覚神経があります。
腓腹神経は感覚神経なので、筋肉の動きには関係ありません。
腓腹神経に障害があっても、指・足が動かしにくい等の症状は出ません。
腓腹神経の走行と知覚支配領域は僕が書いたので正確ではありません。
腓腹神経は膝の裏を通る内側腓腹皮神経と、外側腓腹皮神経がふくらはぎで合流して出来る神経です。
ふくらはぎの外側〜足の外側〜一部は踵の外側、という流れで走行します。
腓腹神経の感覚領域は走行と同様です。
ふくらはぎの外側〜くるぶしの外側〜足の小趾。
アキレス腱炎と腓腹神経
腓腹神経の感覚領域はふくらはぎの外側〜踵の外側です。
アキレス腱の感覚も腓腹神経の領域に含まれます。
腓腹神経ストレッチは、働きが弱っている腓腹神経に刺激を与えて正常に戻すことが目的です。
腓腹神経が正常に戻ることでアキレス腱炎改善が期待できます。
ただし、アキレス腱炎は色々な要因の積み重ねで起こります。
腓腹神経の要因が小さいなら、アキレス腱炎改善の効果も小さくなります。
同じアキレス腱炎でも、どの要因が大きいかは人それぞれ。
今回の腓腹神経ストレッチでアキレス腱炎に効果が出なくても諦めないで下さい。
腓腹神経の要因は小さい事が判明した。
と前向きに捉えて、別の要因を解消する方法を探していきましょう。
他にも「脛骨神経ストレッチ」も試してみて下さい。
アキレス腱炎に効果的な腓腹神経ストレッチ
腓腹神経ストレッチ 足のポジション
腓腹神経ストレッチ 上半身のポジション
腓腹神経ストレッチ 刺激の出し入れ
神経ストレッチはじっと静止するものではありません。
足・上半身のポジションを戻したり、取ったりして腓腹神経に刺激を入れていきます。
一つずつやっていきましょう。
例として、膝と腰を載せておきます。
静止画では理解しにくいと思いますので、動画で確認してみて下さい。
腓腹神経ストレッチ 膝の曲げ伸ばし
腓腹神経ストレッチ 腰を起こす倒す
アキレス腱炎の腓腹神経ストレッチの注意点
アキレス腱炎を早く改善したいからと強くやりがちです。
神経ストレッチは強くする必要はありません。
腓腹神経入れた刺激を感じるのが目的です。
Max10のうち2〜3程度の弱い刺激を出し入れして感じていきましょう。
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