オスグッド病2回目施術
オスグッド病のセルフケアと言えば
動画のように施術をすれば、ビックリするくらい改善されます。
「今まで、数ヶ月通っても全く変化無かったのに・・・。」
「軽く触ってるだけなのに・・。」
これは、施術を受けられた方のほとんどに言われます。
そして、もう一つ言われるのが、
「家で何をしたら良いですか?」
この質問は多い。
早く復帰したいから、当然ですよね。
そこで、
「今は、家で何してるの?」
と聞くと、
「太もものストレッチ。」
との答えがほとんど。
多いのが、写真のストレッチ。
オスグッド病で膝が痛むと、ここまで曲げれませんけどね。
これは、太もも前面の筋肉(大腿四頭筋)を伸ばす代表的なストレッチ。
オスグッド病はこの大腿四頭筋が硬くなり、膝下(脛骨粗面)を引っ張る事で炎症が起きて痛くなる。
大腿四頭筋が硬くなっているから、ストレッチで柔らかくしよう!
という考え。
間違ってないですよね。
多くの整骨院や整形外科では、このストレッチを指導しています。
早く復帰したい子供は家で頑張ってストレッチ。
でも、ちょっと待って下さい。
それで、オスグッド病は改善してないんですよね?
オスグッド病が改善しているなら、ストレッチは続けて下さい。
でも、改善していないなら、もう少し読んで下さい。
太もものストレッチをすると
筋肉は本来、伸び縮みがスムーズ。
でも、痛みが出る状態とは、筋肉が縮み伸びない状態。
だから、ストレッチで伸ばしましょう!
と、なるのだけど・・・。
硬く縮まった太ももの筋肉を、無理矢理伸ばすと痛い。
痛いから、太ももの筋肉に効いている?
と考えて、グイグイ伸ばしていませんか?
痛いけど、早く改善するために我慢。
その我慢は必要ですか?
ストレッチをすると硬くなる?
筋肉は強く伸ばされると、縮まろうとする働きがあります。
専門用語で言うと「伸張反射」。
興味があれば、ネット検索してみて下さい。
意味不明な単語の説明で嫌になりますよ。
何で、もっとわかりやすく書けないんでしょうか。
なので、細かいことは無視して簡単に書きます。
- 筋肉をストレッチで無理矢理ばす。
- 筋肉はこれ以上伸ばされると切れそうでヤバイと考える
- 伸ばされて切れないように、縮めて守る
強い力で無抵抗に伸ばされると、切れてしまう。
そのため、筋肉が切れないように守る反応なのです。
実験に、このストレッチを頑張ってやってみて下さい。
頑張れば頑張るほど、太もも裏が縮んでる感じがしませんか?
頑張って伸ばしているのに、なぜか筋肉が縮んでいる?
頑張れば頑張るほどに、筋肉は反射的に縮む。
筋肉を伸ばす力と、筋肉を縮める力が反発し合って痛くなる。
オスグッド病の改善には硬くなった筋肉を緩めたいんですよね?
そのために、ストレッチをしているはず。
ストレッチ反対の理由
オスグッド病の早期改善にストレッチを反対する理由が、何となくわかりましたか?
つまり、ストレッチを頑張り過ぎると、反射的に縮んでしまう。
前屈で試しましたが、太もも裏が縮んでる感じしましたよね?
太もも裏は、怪我していないから伸びやすい。
それでも痛みが出て、縮んでしまう。
オスグッド病で硬くなっている筋肉は、太もも裏よりも伸びにくい。
ただでさえ、伸びないところを無理矢理伸ばすと・・・。
違う表現をしてみましょう。
健康な筋肉は伸びやすい。
絵で持っている、黄色いものはゴムチューブ。
左右に引っ張っても切れることなく伸びます。
しかし、硬くなっている筋肉は伸びない。
絵で持っている黄色いものは伸縮性のない布。
左右に引っ張ると裂けてしまいます。
オスグッド病で硬くなっている太もも前の筋肉は、布のイメージ。
無理矢理伸ばすと、ダメージを負う可能性があります。
どうしても、ストレッチがしたいなら、オスグッド病が改善してから。
布からゴムに戻ってから。
そこから、柔軟性をつけるためにストレッチをしたいならご自由に。
オスグッド病で痛みがある時は、まだストレッチが出来る状態ではない。
まずは、ストレッチしても良い状態に戻していきましょう。
何でも、段階を踏んでからです。
一段飛ばし、二段飛ばしと急ぐと失敗しやすい。
一般的な考えとは違います
前回のアイシング不要。
今回のストレッチ不要。
ともに、一般的な施術法とは正反対。
本当にそれで良いのと疑う気持ちは良くわかります。
でも、当院では実際にこの考えで早期改善しています。
改善しない常識より、改善する非常識!
次回は、大腿四頭筋をいきなり施術しない理由を書いてみます。
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