肩・首痛い時に効果的な神経ストレッチ(副神経)

首痛い

・首痛いのが続く
・肩首の痛みから頭痛がする
・慢性的な肩こり・首こりがある

首肩痛の改善に効果的な副神経ストレッチを紹介します。

副神経は初めて聞く神経の方がほとんどだと思います。
副神経首の胸鎖乳突筋首〜背中〜肩の僧帽筋の神経です。

首肩の筋肉を支配する副神経だから、痛み改善に効果出そうですよね?
副神経ストレッチで肩首の痛みから解放されましょう。

肩・首の痛みと副神経の関係

脳神経

副神経末梢神経である脳神経の一つです。
末梢神経の中でも筋肉を動かす運動神経の役割を持ちます。
ややこしいですが脳神経です。

神経の中心を中枢神経と呼び「脳・脊髄」の2つだけです。
脳・脊髄から出て全身に張り巡らさせるのが末梢神経です。

脳から出る末梢神経を脳神経、脊髄から出る神経が脊髄神経です。

副神経は脳の延髄から出る末梢神経になります。

副神経

上の図は脳を横からスパッと切った断面図。
1〜12まで番号が付いているのは、脳神経を上から数えた順番です。

副神経11番目と下に位置から出ます。

 

 

副神経が支配する筋肉

副神経支配 僧帽筋 胸鎖乳突筋

副神経は筋肉を動かす運動神経
副神経が支配する筋肉は首の胸鎖乳突筋と背中の僧帽筋の2つです。

この2つの筋肉は、息を吸う時に鎖骨を持ち上げる吸息筋として働きます。
肋骨が広がり、肺の容量が増えることで大きく吸う事が出来ます。

胸鎖乳突筋 僧帽筋

副神経支配の胸鎖乳突筋

胸鎖乳突筋
胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)は首の両側にある大きな筋肉です。
胸鎖乳突筋は、骨と骨から始まり、側頭部(耳たぶの後方)の起で終わる肉から名づけられました。
副神経だけでなく頸神経叢の支配も受ける二重神経支配の筋肉です。
基本的な働きは下記です。
左右両方の胸鎖乳突筋が縮むと、首を前に倒します(屈曲)。
片方だけが縮むと、縮んだ側に首を倒す(同側側屈)。
または、縮んだ側と反対側に首を回します(対側回旋)。

スマホ首(ヘッドフォワード)と胸鎖乳突筋

胸鎖乳突筋 スマホ首

スマホ首とは、スマホ等を見る姿勢が長時間続いた結果、頭の位置が前に固定された姿勢です。
スマホ首は頭の位置から ヘッドフォワードとも言われます。

スマホ首(ヘッドフォワード)では、胸鎖乳突筋の働きが変わります。
図の赤線が胸鎖乳突筋です。

スマホ首では乳様突起(耳たぶ後ろ)が鎖骨よりも前に出ています。
筋肉の斜め走行が逆転していますよね。
筋肉が縮むとは赤線の長さが短くなるのと同じです。
そのため、スマホ首(ヘッドフォワード)で胸鎖乳突筋が縮んだ時は上を向く働きと逆転します。

実際には、首だけが前に出ると下を向いた形です。
そこで胸鎖乳突筋が働き頭を上げて前を向ける様になります。

この様に、スマホ首(ヘッドフォワード)では、常に胸鎖乳突筋が働いている状態となります。

副神経支配の僧帽筋

僧帽筋
僧帽筋は首から背中まで広がる筋肉で肩甲骨を覆っています
僧帽筋は、肩こりの自覚症状を起こす主要な筋肉と言われます。
僧帽筋の主な役割は下記です。
・肩甲骨の安定
・首・肩の動きのサポート
・肩甲骨を動かす

僧帽筋の上部中部下部

僧帽筋
僧帽筋は大きいため、上部、中部、下部の3つに分ける事が出来ます

・僧帽筋上部
後頭骨・頚椎から始まり、鎖骨の外方1/3に付く
首と肩甲骨をつなぐ
肩をすくませる働き(肩甲骨挙上)

僧帽筋中部
胸椎1〜6番から始まり、肩甲骨の肩峰・肩甲棘に付く
肩甲骨を背骨に寄せる働き
僧帽筋下部
胸椎7~12番から始まり、肩甲棘に付く
肩甲骨を背骨に寄せる、下げる、下方回旋する働き

肩首の痛み改善の副神経ストレッチ

神経ストレッチ

肩首痛を改善する副神経ストレッチを紹介します。

一般的なストレッチは筋肉を伸ばす事が目的です。
副神経ストレッチは、神経が伸びた感覚を正しく感じる事が目的です。

肩首を動かして副神経を伸ばす(ストレッチ)ポジションを作ります。
首の後ろから肩にかけて伸びた感覚を感じましょう。

この時、脳から運動神経(副神経)を通じて筋肉に指令をが出ます。
副神経が伸びた感覚を感覚神経で正確に感じて脳に情報を届けます

副神経にストレッチをかける・抜くを繰り返して「神経⇄脳」の刺激を循環させます。

副神経を正しく刺激することで、首肩の筋肉も緩んで痛みが改善していきいます。

神経ストレッチの詳しい説明は下記をクリックしてお読み下さい。

肩首痛改善の副神経ストレッチポジション

写真は左右にスライドできます

副神経ストレッチのポジション①

肩を後ろに引き、少し下げる

副神経ストレッチのポジション②

首の上から反対に倒す
※首全体を倒さない様に注意

副神経ストレッチのポジション③

首全体を前に倒す

副神経ストレッチのポジション④

顎を引く

副神経ストレッチのポジション作りの注意点

・強いテンションをかけない
・MAX10とすると3程度のテンション
・3/10のテンションを感じられたら、最後のポジションまでしなくて良い

首肩にテンションを感じられない場合は下記で調整
・最初からやり直す
・ポジションに持っていく順番を変える
・腕・首・肩・アゴの位置を微調整してテンションがかかる位置を探す

首肩痛改善の副神経ストレッチ テンション調整

写真は左右にスライドできます

副神経ストレッチ テンション調整

ストレッチがかかるポジション

副神経ストレッチ アゴでテンション調整

アゴを戻して副神経のテンションを抜く
アゴを引いてテンションをかける
繰り返す

副神経ストレッチ くでテンション調整

肩を前に出してテンションを抜く
肩を後ろに引いてテンションを入れる

副神経ストレッチのポジションからテンションの抜き差しをしていきます。

緩めて、再度テンションをかけた時に抜けやすいので気をつけて下さい。
形だけ動かすのではなく、抜く前と同じテンションがあるかを確認しましょう。
テンションが抜けているなら、微調整してテンションがかかるポジションを探しましょう。

全部やる必要はありません。
一番効果が出る方法
を3〜5回行います。

首肩痛改善の副神経緩める方法

写真は左右にスライドできます

首肩痛改善の副神経が緩むポジション①

肩を前に出す

首肩痛改善の副神経が緩むポジション②

首を後ろに引く

首肩痛改善の副神経が緩むポジション③

首を緩める側に倒す

首肩痛改善の副神経が緩むポジション④

首上部から上を向く
このポジションで2〜5分程度キープ。
痛み等強くなるなら中止。

副神経ストレッチで肩首の痛み等の症状が改善しないなら反対を試してみましょう。

副神経ストレッチでは副神経を伸ばしましたが、今回は緩めていきます。
緩め方は副神経ストレッチの逆のポジションです。

緩めるポジションで5分ほどキープして緩めましょう。
途中で首肩の痛み等の症状が強くなれば中止してください。

副神経ストレッチと比較して効果の高い方法を継続していきましょう。

首肩の痛みと副神経ストレッチのまとめ

副神経というマニアックな説明があり最初は少し難しかったですか?

副神経と肩・首との関係を理解して副神経ストレッチを行う方が効果的です。
なぜなら、意識がしやすいから。

副神経ストレッチは大きな動きはありません。
その代わりに首肩の感覚神経を研ぎ澄まして下さい。

ただし、全ての首肩の痛みに効果が出るわけではありません。
改善しなければ、他の神経ストレッチを試して合う方法を見つけて下さいね。

肩痛について詳しくはこちら

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