自律神経失調症への整体の効果：不眠・めまい・倦怠感等

慢性的な不眠、めまいや立ちくらみ、原因不明の倦怠感…。
もしあなたがこれらの症状に悩まされているなら、自律神経失調症かもしれません。

このページでは、自律神経失調症の症状や原因、整体が効果的な理由を説明します。
自律神経の乱れは、身体の様々な機能に影響を及ぼし、日常生活に支障をきたすこともあります。

整体は、筋肉の緊張を緩める・リラックス効果等で自律神経のバランスを整える効果が期待できます。
今回は、脳の視点から整体の効果を説明していきいます。

辛い症状から解放され、心身ともに健康な毎日を取り戻すためのヒントがここにあります。

自律神経失調症とは、自律神経のバランスが崩れて様々な身体的・精神的な症状が現れる状態です。

自律神経は、交感神経と副交感神経の2種類があります。
両方が同時に100％働くという事は無く、合計で100％になるシーソーの様にバランスを取っています。
活発に働く側を優位と言います。

自律神経は、呼吸・循環・消化・体温調節など、生命維持に不可欠な機能を24時間休むことなく調節しています。
この自律神経のバランスが崩れることで、身体の様々な機能に不調が生じ、日常生活に支障をきたすことがあります。

自律神経は状況に応じて自動で適切な状態になる様に調整にしています。

運動するときは、交感神経優位になり、身体を動かすことにエネルギーを振り分けます。
そのため、心拍数や血圧の上昇、呼吸の速まりなどが起こります。

休む時は、副交感神経優位になり、リラックスしてエネルギーは消化吸収等に振り分けます。
そのため、胃酸分泌や腸が活発になります。

正常時は、交感神経と副交感神経の優位バランスが状況に応じて適切に取れています。
しかし、状況に応じた適切なバランスに調節が出来ないと、自律神経失調症の様々な症状が現れます。

自律神経失調症の症状は非常に多岐にわたり、人によって現れる症状も様々です。
代表的な症状は、不眠、めまい、倦怠感、頭痛、肩こり、動悸、息切れ、胃腸の不調、便秘、下痢、冷え性、多汗症等です。
精神的な症状は、不安感、イライラ、抑うつ気分、集中力の低下等。

自律神経失調症の症状は、単独で現れることもあれば、複数の症状が同時に現れることも多いです。

症状の現れ方も、常に同じように現れるとは限りません。
日によって症状が変化したり、時間帯によって症状の強さが変わったりします。
また、季節変化・環境変化のストレスでも症状が変化する事もあります。

そのため、自分の自律神経失調症の症状を把握し、適切な対処法を見つけることが重要です。

自律神経失調症は、脳が危険判断から過剰に身体を守るために起こす反応です。

脳には身体から様々な情報が届きます。
これらの情報から脳は安全or危険の判断を行います。

良い情報・正確な情報が届くと、安全判断。
悪い情報・不正確な情報が届くと、不安・危険判断。

危険と判断したら身体を守るための指令を出します。

しかし、悪い情報・不正確情報があると
①危険判断を間違える。
②自律神経を通じて身体に出す指令（情報）も不正確になる。
③間違った指令（情報）通りに働いて自律神経失調症になる。

自律神経失調には様々な要因（情報）が複雑に絡み合っています。
大きく、精神的ストレス・身体的ストレに分類できます。

この要因（情報）が単独、あるいは複数組み合わさる事で脳は危険判断をします。

精神的ストレスは自律神経の乱れの大きな要因の一つです。

仕事や人間関係、家庭環境など、様々な場面で精神的ストレスを感じることがあります。

環境の変化も精神的ストレスになります。
引っ越し・転職・結婚・出産等で生活環境が大きく変化すると自律神経がうまく適応できずに自律神経失調症になることもあります。

季節の変わり目による気温や気圧の変化も、自律神経の乱れに繋がる場合がありま

身体的な要因も自律神経失調症の原因となります。

生活習慣の乱れによる睡眠不足・食生活の乱れ・運動不足等は、自律神経の調整機能に悪影響を及ぼします。

女性ホルモンの変動は自律神経に大きな影響を与えます。
月経周期や妊娠、出産、更年期など、女性ホルモンのバランスが変化する時期は、自律神経が乱れやすく、心身の不調を感じやすくなります。

肩こり・腰痛等の一般的な身体の痛み・しびれからも自律神経失調症になる場合もあります。
肩こりが悪化して頭痛・めまいが出る等です。

甲状腺機能亢進症や甲状腺機能低下症などの内分泌系の疾患なども自律神経失調症の症状を引き起こすことがあります。

これらの要因が複雑に絡み合い、自律神経のバランスを崩して自律神経失調症の様々な症状が現れます。
生活習慣や環境を見直し、ストレスを適切に管理することが重要です。

身体的な要因に思い当たる場合は、医療機関で検査を受けましょう。

脳科学の研究で、体の痛みと心の痛みは脳は同じ反応をすると言われています。

脳は同じ情報は一まとめ（統合）にして判断する特徴があります。
精神的ストレスも身体的ストレスも生存を脅かすものと一まとめ（統合）にして判断します。
ストレス情報だけでなく、過去の記憶・感情・認識情報も含まれて判断されます。

例えば、テレビで高所にいる映像を見ると、ゾワっとしますよね。
これが、視覚情報と過去の記憶等が一まとめにされて起こる反応です。

他にも、他人が怒られているのを見て、苦しくなる等も同じです。
脳は、他人の情報でも過去の記憶と統合されて反応が起こります。
これがトラウマ反応とも言われます。

この様に、自律神経失調症は複雑な脳の働きで起こります。

自律神経失調症の改善には正確情報の入力が重要です。

自律神経失調症になったのは悪い情報・不正確情報が脳に届いたから。
そこから脳は危険判断して不正確な指令を自律神経に出して自律神経失調症になっています。

改善のためには、脳に届く情報を良い情報・正確情報にすれば良いのです。
良い情報であれば、脳は安心して症状を出さなくなります。

例えば、
悪い情報：嫌な人から精神的ストレス
良い情報：嫌な人と会わない、良い面を見つけてみる

悪い情報：睡眠不足
良い情報：十分な睡眠時間

不正確情報：合わない薬（量・種類等）の服用
正確情報：合う薬に変える

自律神経失調症でお悩みの方は、薬だけでなく整体という選択肢も検討してみてください。

整体は身体への刺激情報を通して自律神経のバランスを整えていきます。
自律神経失調症の様々な症状の改善を促す効果が期待できます。

薬に頼りたくない、根本的な改善を目指したい方にとって、整体は心強い味方です。

整体の目的は正確情報を脳に届ける事です。

これは整体師の多くも理解していない事です。
多くの整体師は、
・身体の歪みを整えるから筋肉が緩む
・筋肉・筋膜を調整したから筋肉が緩む
この様に整体刺激が直接筋肉や関節に作用していると考えています。

しかし、図の様に整体刺激は脳に届いています。
整体は身体を触られた刺激が脳に届きます。
この触られた整体刺激を脳が安心安全と判断します。
そこから、神経を通して緩む様に筋肉に指令を出しています。

脳は多くの情報を統合して自律神経失調症を出しています。
その一つが身体の不正確情報です。

整体は、身体を触わる事で刺激情報を脳に届けます。
交感神経優位な筋肉が硬い部分は優しく触れていきます。
脳は優しい刺激情報に対して、筋肉を硬めて守らなくても大丈夫と安全判断をします。
安全なので副交感神経優位にして筋肉を緩めていきます。

副交感神経優位で力が入らない等には、力を入れる等で交感神経優位になる情報を脳に送ります。

脳に良い情報・正確情報を身体の刺激を通して届けていきます。
脳では、受けている整体の刺激情報だけでなく、今までに受けた記憶等が統合されていきます。
その結果、脳は安全判断が出来るようになり自律神経への指令も適切な状態となります。

この様に、自律神経失調症には整体も効果を発揮します。

今回は、自律神経失調症の整体の効果について説明しました。

整体で自律神経失調症が改善するプロセスは下記です。
①整体で脳に良い情報・正確情報を送る
②脳は届いた情報から安全と正確な判断する。
③脳から正確な指令が自律神経に通じて体に届く。

整体による身体からのアプローチで自律神経失調症が改善する仕組みをが理解できたと思います。

当院では、整体とあなたに合ったセルフケアの両輪で自律神経失調症を改善していきます。
自律神経失調症でお悩みの方はお任せください。