自律神経失調症による発熱の原因と対処法

・発熱して病院に行ったのに原因がわからなかった。
・発熱したので解熱剤を服用したが効果が無い。

原因不明の発熱は自律神経失調症の可能性があります。
この発熱はストレス性高体温症・機能性高体温症・心因性発熱とも呼ばれます。
厳密には少し違いますがほぼ同じと考えて下さい。

今回の内容は下記です。
・自律神経失調症の発熱は交感神経の暴走
・体温調節の基礎知識
・自律神経失調症の発熱原因は心理的ストレス
・自律神経失調症による発熱症状
・自律神経失調症で発熱しやすい人
・自律神経失調症の発熱に解熱剤は効果無し
・自律神経失調症の発熱に効果が期待出来る薬
・自律神経失調症による発熱の対処法

最後まで読むと改善のヒントが見つかりますよ。

自律神経失調症の発熱は交感神経の暴走

暴走

自律神経失調症で発熱する理由は交感神経暴走です。

自律神経は交感神経と副交感神経の2つに分かれます。
交感神経活動時に働く。
副交感神経は休息時に働く。

と相反する働きがあります。

身体は動かす(活動)と温かくなります。
つまり、発熱は交感神経の命令で起こります

自律神経失調症は、交感神経と副交感神経のバランス調整が乱れている状態です。
バランス調整の乱れから、交感神経が暴走して発熱してしまうのです。

体温調節の基礎知識

視床下部

脳の視床下部体温の変化を感じる、調節する役割のトップに君臨しています。

視床下部から、交感神経・副交感神経に指令を出して体温調節されます。
視床下部が発熱が必要と判断すると、交感神経を通じて発熱指令が身体の各所に下されます。

体温を上げるには
・発熱量増加
・放熱量減少
の2つが必要になります。

交感神経による体温上昇の主な指令が下記です。
・心臓の拍動が速くなる(発熱量増加)
・肝臓・筋肉での代謝促進(発熱量増加)
・血管収縮(放熱量減少)

自律神経失調症の発熱原因は心理的ストレス

ストレス

自律神経失調症による発熱は心理的ストレスが原因です。
強い心理的ストレスを受け、対抗するために交感神経が暴走している状態です。

心理的ストレスを受けると、脳の心理的ストレス担当部門を経由して体温調節部門(視床下部)に情報が送られます。
この過程で脳はストレスに対抗しようと発熱させる判断をします。
そこから交感神経を使って身体の各部に熱を発生する指令を伝えていきます。

心因性発熱という病名は1900年代にすでにありました。
この心理的ストレスによる発熱は一般的なストレス反応の一つです。
誰にでも起きるストレス反応なので、過剰に不安にならなくても大丈夫です。

この様に、自律神経失調症で起こる発熱は心理的ストレスが原因です。

自律神経失調症による発熱症状

自律神経失調症による発熱は急性と慢性の2つがあります。

急性
38〜39℃と高熱になるがすぐに下がる
子供に多い傾向
この日は学校に行きたくない等で大きなストレスが一気にかかる等

慢性
37〜38℃と微熱がダラダラと続く。
働きざかりの大人に多い傾向
職場環境・仕事量の継続的な心理的ストレスがかかる等

自律神経失調症で発熱しやすい人

自律神経失調症で発熱しやすい性格は繊細子供です。
ただ発熱に限った話ではなく、自律神経失調症になりやすい人とも言えます。

繊細な性格

繊細な性格だと、他の人が気にしない事でも気になってしまいます。
それにより心理的ストレスが大きくなる傾向にあります。

子供

腹痛

子供はストレスに耐える力もまだまだ発達途中
そのため、心理的ストレスが体調面に出やすい傾向があります。

イメージしやすいのが、学校に行こうとして玄関でお腹が痛くなる。
これも心理的ストレスが体調に影響した例です。

また、子供の身体の構造が熱が高くなりやすいとも言えます。
体温には、深部温度と皮膚温度の2つがあります。
体温計で測るのは皮膚温度。

深部温度とは身体の中の温度です。
年齢問わず38℃前後です。
それが皮膚に伝わるまでに下がっていきます。
子供は皮膚が大人よりも薄い状態です。
そのため、深部温度が皮膚に到達する時間も短いため皮膚温度が高くなります。

上記のように、子供はストレス耐性の低さ身体の構造により発熱しやすいと言えます。

自律神経失調症の発熱に解熱剤は効果無し

解熱剤

自律神経失調症による発熱では一般的な解熱剤では効果はありません。

解熱剤は風邪等で発熱した時に効果が出るように作られています。
風邪になると、白血球がウイルスと戦います。
この戦いの副作用として熱が発生します。
解熱剤はこの時に効く様に作られています。

自律神経失調症による発熱ではウイルス等は関係ありません。
そのため、ウイルス対抗の発熱が対象の一般的な解熱剤の効果がありません

自律神経失調症の発熱に効果が期待出来る薬

自律神経失調症の発熱は心理的ストレスが原因です。
そのためストレスを軽減させる事で熱が落ち着いてきます。

心療内科等で処方される薬は下記です。
抗不安薬
・抗うつ薬
・睡眠導入剤等

上記のストレス軽減の薬が、自律神経失調症の発熱には効果が期待出来ます。

自律神経失調症による発熱の対処法

自律神経失調症による発熱の対処法を紹介していきます。
出来るところから始めていきましょう。

・休養
・考え方を変える
・薬
・カウンセリング
・整体

休養

心理的ストレスから離れることが改善には一番効果的です。

職場・学校からの心理的ストレスなら休んでみる。
急性なら休む事で改善されます。

休むだけでなく、楽しい事をしてみましょう。
趣味に没頭する、身体を動かす、カラオケや大声を出す等です。
楽しむ事でストレスがかなり軽減されます。

考え方を変える

考え方を一気に変えるのは難しいですが、少しずつ変わるようにしていきましょう。

繊細な性格がストレスを溜めやすいと上述しました。
気にし過ぎるとも言えます。
おおらかな性格になるとストレスを受けにくくなります。

上述したように、心療内科等で処方される緊張を和らげる薬になります。

しかし、薬に頼り過ぎるのはいけません。
上手く薬と付き合うようにしていきましょう。

 

カウンセリング

カウンセリングを受ける事も効果的です。

1人で悩んでいるとマイナス思考になりがちです。
マイナスな気持ちを誰かに聞いてもらうとスッキリする事も多いです。

周りに相談出来る人がいなければ、カウンセリングを受けてみましょう。

整体

発熱と整体は結びつかないと思います。

しかし、自律神経失調症による発熱は整体でも改善可能です。
ただし、自律神経失調症に対応可能な整体院に限ります。
「心身相関」という言葉があるように、心と身体は繋がっています。

自律神経失調症の方は発熱以外にも様々な身体の症状が出ています。
身体を楽にする事で、心の余裕が生まれます。
心の余裕とは心理的ストレスが解消また小さくなった結果です。

この身体からのアプローチで発熱等の自律神経症状が改善されていきます。

まとめ

自律神経失調症による発熱は誰にでも起こる症状です。
ここまで読まれると、発熱する理由や対処法が理解できたと思います。

対処法を出来るものから少しずつ取り組んでみて下さい。
今回の内容が改善のきっかけになれば嬉しいです。

 

自律神経失調症について詳しくはこちら

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