慢性痛の原因は脳の記憶!慢性痛の改善方法も紹介

慢性痛

3ヶ月以上も痛みが続いている。
慢性腰痛・慢性頭痛・慢性の肩こり…

この様な慢性痛でお悩みの方は多いです。

今回は慢性痛の原因は脳の記憶にある。
慢性痛の改善の考え方や改善方法もお伝えしていきます。

肩・腰・膝に多い慢性痛ですが、それ以外にも共通する内容です。
慢性痛でお悩みの方に是非知ってもらいたい内容になっています。

慢性痛とは3ヶ月以上続く痛み

慢性痛

痛みを大きく分けると「急性痛」「慢性痛」の2つです。

まずは慢性痛と急性痛について
急性痛は、ケガをしたときなどに感じる痛みです。

簡単に慢性痛を言えば「ケガや病気は改善したけど、痛みだけが3ヶ月以上続いている」状態です。

厚生労働省の「慢性の痛み対策研究事業」調査では、3か月以上持続する慢性痛に悩む人の割合は15~22%。
約5人に1人が慢性痛とも言われています。

ヘルニアやすべり症は慢性痛?

  • 椎間板ヘルニア
  • 脊柱管狭窄症
  • 腰椎分離症
  • 腰椎すべり症
  • 変形性膝関節症

首・腰・膝の痛みで病院に行き、検査の結果上記を言われることも多いです。

その痛みが3か月以上続いているなら「慢性痛」と言っても良いと考えています。

例えば「椎間板ヘルニア」は痛みが無い人でも多く見つかります。
1995年の国際腰痛学会の発表です。
腰痛が無い人を集めてMRI検査したら76%に椎間板ヘルニアがあった。
そして、椎間板ヘルニアを含む椎間板の変性は85%の人にあった。
詳しくはこちらのブログをお読み下さい。

この研究結果から、「ヘルニア≠痛みの原因」がわかります。
つまり、椎間板ヘルニアでも痛みが3ヶ月以上続くなら慢性痛とも言えそうですよね。

「脊柱管狭窄症」「骨の変形」等が痛みの原因と病院で言われても同様です。

慢性痛の原因は脳の記憶

痛みは脳からの注意喚起の指令です。

例えば、腰を曲げた時に痛む時で説明します。
もっと腰を曲げると腰を痛める可能性があり脳が危険と判断しています。
そのため腰をそれ以上曲げない様に痛みを出して知らせてくれています。

慢性痛は脳の注意喚起が少しの刺激でも過剰反応して痛みを出している状態です。

脳の注意喚起を無視して腰を曲げ続けていくと、脳はもっと浅い角度で注意する必要があると判断します。
そのため浅い角度でも「痛い」と過剰反応していきます。
それが繰り返される事で「記憶」として脳に定着したのが慢性痛です。

慢性痛改善には痛くない動作を行う

慢性痛の改善には脳の記憶の上書きが必要です。

慢性痛は痛みが出る動作を繰り返す事で、脳の注意喚起が過剰に出ている状態です。
痛いから動きを制限して、痛みの出ない安全な小さい範囲で動かす様になります。

慢性痛改善には痛く無い範囲で大きく動かす事で、この動きは安全と脳の記憶を上書きしていきます。
どんな動きでも良いので下記を必ず守って下さい
・絶対に痛く無い範囲から動かす
・痛みが出ない程度になるべく大きく動かす
・頑張って痛いところまではやらない

この動作では痛みが出ないと脳の記憶を上書きしていきます。
それが、痛みがあるのに頑張って動かしてしまうと、やっぱりこの動作は痛い。
と脳は痛みの記憶を上書きしてしまうので注意して下さいね。

慢性痛改善の動かし方の例

どんな動きでも良いと言われてもわからないですよね。
例として、腰痛で前に倒す、後ろに反らす動きで痛みがあるとします。

動かし方
①直線
②円
③8の字

①直線…前に倒して後ろに倒す。
②円…前・横・後ろを円を描きながら動かす。
③8の字…頭で8を描くイメージで身体を倒しながら動かす。

②③は綺麗な円を描けているかも意識してみましょう。

痛みを探さない

整体師あるあるの話。

整体後に痛みが無くなった方の中には、
最初はしてなかった動きや、どんな状況でそんな格好になるの?

という不自然過ぎる格好で、「まだこれが痛いです。」
と言われる方がおられます。

もちろん、どんな格好でも痛みが無いように改善されたい。
と考えられてので行動なので大丈夫です。

ただ、大阪人としてはツッコミ入れたりはしてしまいますけど。

気をつけてもらいたい内容はここから。

慢性痛の方は痛みを探す癖があります。

朝、動かしてみて、まだがこれ痛いなぁ。
昼、あぁ、やっぱりここ痛い。
夜、う〜ん、やっぱり痛いわぁ。

繰り返すと、脳はこの動きは痛いと記憶してしまいます。
せっかく、痛く無いと記憶を上書きしていっても、やっぱり痛いとさらに上書き

癖になってるとなかなか止められません。
そのためやった時の対処法を紹介します。

探した直後に痛く無い程度に大きく動かす。
簡単に言えば、さっき紹介したことをしましょう。
これで、やっぱり痛いと上書きされたのを、さらにやっぱり痛く無いと上書きしていきましょう。

慢性痛改善には累積20〜40時間?

慢性痛改善の考え方と動かし方を紹介してきました。
気になるのがどれぐらいの期間が必要なのか?

はっきり言えば、人によって違うのでわかりません。
慢性痛の期間が長い人ほど改善には時間がかかります。

「脳の可塑性(かそせい)」という言葉があります。
今回の内容に当てはめて強引に簡単に説明すれば、「脳の記憶は完全に上書き出来る」という意味です。

上書きの必要時間が20〜40時間とも言われてもいます。
つまり、痛く無い動作を20〜40時間繰り返して脳は慢性痛を消去出来る。
という事です。
すぐの結果で諦めずに気長に続けることが慢性痛改善のコツとも言えます。

逆に言えば、20〜40時間痛い動作を繰り返して慢性痛になったということですね。

健康ブログについて詳しくはこちら

この記事に関する関連記事

大阪・高槻スポーツ整体 ぎの整体院