自律神経失調症で異常な感覚を作り出している原因は脳にある!
自律神経失調症では視覚・聴覚・触覚等の感覚異常が出ますよね。
例えば
・めまい
・耳鳴り
・喉が詰まった感じ
・体がピリピリする
他にもダルさ・ヤル気が出ない等まで症状は様々。
これらの自律神経失調症が起こる理由を脳・神経学の視点から解説していきます。
最後まで読んでいただくと自律神経失調症を改善する効果的な考え方が理解出来ますよ。
脳の役割は3つ
脳には様々な役割がありますが、最重要項目は身体を守ること。
身体を守るための脳の役割は3つあります。
・入力
身体各部からの情報を脳に入れる
・解釈
入力された様々な情報や記憶をまとめて安全か危険かを予測する
・出力
予測に応じた反応をするように身体各部(気持ち・自律神経も含む)に指令を出す。
脳の予測の詳細は「ボディマッピングと脳の予測」をご覧ください。
3つの脳の役割が正確となり自律神経も安定します。
1つでも不正確になると自律神経が乱れて自律神経失調症の症状が出てきます。
脳の予測とは
解釈の予測について説明していきます。
友達にくすぐられるとくすぐったい。
自分でくすぐるとくすぐったくない。
自分でくすぐる時は、くすぐる前に脳内で予測をしています。
・指で脇をくすぐる動きやスピード
・脇の場所
・くすぐられる感覚
これらの情報が脳に入力されています。
予測通りの脇の感覚なので、くすぐったいと感じません。
友達にくすぐられた時はどうでしょうか?
自分でくすぐるのと違い情報不足。
脇の感覚の予測も出来ずくすぐったいのです。
ずっとくすぐられ続けると慣れてくすぐったくなくなります。
テレビ番組「水曜日のダウンタウン」で説が立証されていました。
「慣れ」も「脳の予測」の一つです。
脳の予測間違い
脳は予測を間違えることもあります。
僕のアホな経験ですが…。
学生時代にスーパー内のスポーツジムでアルバイトしていました。
休憩時に食品売り場でパンと牛乳を購入にしてスタッフルームに戻る。
牛乳を飲むとドロっとした感触が口の中に広がり…。
不味くて腐っているとビックリ。
賞味期限を確認しようとパックを見ると飲むヨーグルトと書いてある。
飲むヨーグルトとわかったら美味しく飲めました。
脳は牛乳の味や感触を予測していました。
でも、予測と違う感覚が口に広がり腐って危険と解釈したんですね。
その結果、不味いと出力されました。
解釈を間違えた原因は、飲むのは牛乳という間違った入力です。
飲むヨーグルトとわかり安心した瞬間に口の中の不快感は一気に無くなりました。
これは、飲むヨーグルトという正しい情報を脳に入力した結果正しい解釈に修正されのです。
自律神経失調症は脳の危険予測
自律神経失調症は、脳の危険予測からの身体を守るための出力反応です。
症状が身体を守る反応と言われても納得が出来ませんか?
めまい、耳鳴り等の自律神経失調症の症状が出ると動きたくないですよね。
つまり、めまい等の自律神経失調症の症状はを身体を強制的に休ませるための脳の出力反応です。
自律神経失調症改善のためには、脳に安全予測をさせれば良いのです。
そのためには、脳への入力情報を正確にしていくのが効果的です。
僕の例では、飲むヨーグルトだと正しい情報を入力したことです。
口に入れた物は変わっていません。
最初は危険予測で不味いと解釈していました。
入力情報を正確にするだけ安全と解釈されて美味しいと変わりました。
脳への入力が不正確な状態とは
傾いた自宅の生活で、めまい、頭痛、はきけ、食欲不振等の自律神経失調症の症状が出ることがあります。
脳は水平が安全と認識しています。
自宅が傾いていても、視覚は身体を傾けて水平と脳へ情報入力。
足の接地感覚・平衡感覚では傾いていると情報入力。
入力情報のズレから、脳は予測が困難となり危険判断をして自律神経失調症の症状を出力します。
この場合の自律神経失調症の根本からの解決策は修繕や引越し。
平衡な自宅で生活することで、脳への入力情報が正確になるからです。
引越しや修繕が難しければ、視覚や三半規管等の弱い感覚をトレーニングしていきます。
これが神経学トレーニングです。
自律神経失調症には神経学トレーニングが有効
自律神経失調症のセルフケア等はYouTube等でも多く紹介されています。
そのほとんどは症状等の出力情報をターゲットにする方法です。
例えば、めまいの時にはこのストレッチ等。
これでは対処療法ですよね。
僕が行っている神経学トレーニングでは入力情報をターゲットにしています。
どの入力情報をトレーンングすれば、身体が改善するかを検査していきます。
検査することで、あなたに合った神経学トレーニングを見つけられますよ。
自律神経失調症でお悩みの方は、ご連絡下さいね。
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